3月1日午前、ハノイでファム・ミン・チン首相はアメリカ企業との円卓会議を開催しました。会議には、在ベトナムアメリカ大使館と38の主要米国企業・団体の代表が参加しました。
アメリカ企業トップらは、ベトナムの投資環境が着実に改善され、世界的な投資先として魅力を増し、グローバルサプライチェーンの重要な一角を担っていると高く評価しました。特に2023年のアメリカ・ベトナム関係の「包括的な戦略的パートナーシップ」への格上げが、様々な分野でのビジネス環境向上に大きく貢献したと述べ、今後もベトナムでの事業拡大に意欲を示しました。
チン首相はアメリカ企業に対し、ベトナムの各省庁・地方との対話の活性化を呼びかけ、行政側には企業の声に真摯に耳を傾け、問題の早期解決に努めるよう指示しました。また、「ベトナムは迅速かつ持続可能な発展を目指しており、その過程でアメリカの貢献を歓迎する」と述べ、「利益の調和、リスクの共有」という原則のもと、国・国民・企業の三者が共に利益を享受できる関係構築に取り組む姿勢を強調しました。
チン首相はさらに次の4点を強調しました。
(テープ)
「第一に両国関係のさらなる発展と実効性の向上、第二に技術移転や人材育成、科学・イノベーション・新興産業分野での質の高い投資の強化、第三に両国ビジネス界の協力促進とベトナム企業のグローバルサプライチェーンへの参画支援、第四にトランプ政権によるベトナム市場経済認定に向けたアメリカビジネス界からの働きかけということです」
会議終了後、チン首相は政府事務局に対し、会議の結論をまとめ、各省庁への明確な任務分担を行い、引き続きアメリカ企業からの提言に積極的に対応するよう指示しました。
(VOVWORLD)