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チン首相 ASEAN共同体の発展に必要な方向性を提案

インドネシアのラブハンバジョで開催中の第42回ASEAN首脳会議の枠内で、10日、ASEAN東南アジア諸国連合加盟各国の指導者らはAIPA=ASEAN議員会議、ASEANの青年、ABAC=ASEANビジネス諮問委員会、2025年以降のASEAN共同体ビジョン担当ハイレベル作業部会と会合を行いました。

AIPAとの会合で、ベトナムのファム・ミン・チン首相は、立法と行政との連携を強化するための対策を提案しました。その中で、貿易と投資をはじめ、各分野のボトルネックを解消するための体制完備と法整備を進めること、ASEAN内の労働者の移動に便宜を図るための法的枠組みを強化すること、ASEANの共通認識と立場を守ることなどを挙げました。

一方、ASEANの青年との対話で、チン首相は、社会問題解決において青年がけん引役を果たす必要があると訴え、ベトナムはASEANのほかの加盟国と連携して、青年がASEAN共同体づくりに参加できるような環境を整備していくと明らかにしました。また、ASEAN共同体を「学習の共同体」にして青年のスキルアップを目指すとともに、ASEAN共同体を「イノベーションの共同体」にして青年のスタートアップを奨励するという提案を出しました。

他方、ABAC=ASEANビジネス諮問委員会との会合で、チン首相は、体制完備、戦略的インフラ整備、質の高い人材育成を促進、ASEAN経済共同体を飛躍的に発展させるよう提案しました。

そして、2025年以降のASEAN共同体ビジョン担当ハイレベル作業部会との会合で、チン首相は同作業部会に対し、画期的な思想を持って2045年までのASEANの発展戦略を立案するよう求めました。

(VOVWORLD)


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