10日、カンボジアの首都プノンペンで、ASEAN東南アジア諸国連合のビジネス投資サミットが開催されました。このサミットは、ASEAN首脳会合や経済担当相との対話の場で政策提言を行うASEANビジネス諮問評議会の主要な年次行事で、今年のテーマは「ともに試練を乗り越える」としています。

サミットで演説を行ったベトナムのファム・ミン・チン首相は、ASEANのビジネス投資サミットは東南アジア地域最大の企業フォーラムとしての役割を担い、地域の企業と国民に長期的な利益をもたらす画期的な対策を提案していると評価しました。また、ASEAN加盟各国の政府と企業は、第37回ASEAN首脳会議で採択された包括的復興枠組の効果的な展開に尽力し、その中で、広域経済統合、デジタルトランスフォーメーション（DX）、持続性などに集中する必要があるとしています。

そして、チン首相は、第4次産業革命に関するASEANの総合戦略とASEAN電子商取引協定を効果的に展開し、デジタルトランスフォーメーションやデジタルインフラへの投資を通じて域内の経済統合と経済回復を加速するよう呼びかけ、こうした取り組みにおいてはASEANビジネス諮問評議会はけん引役を果たすであろうとの希望を表明しました。

さらに、チン首相は、国際社会、ならびにASEANの責任あるメンバーとしてベトナムは企業に最も有利な経営投資環境を整え、ASEANの迅速かつ持続可能な経済回復に貢献したいとの考えを示しました。