中国雲南省で開催中の第10回メコン・瀾滄江協力外相会議を機に、14日、ベトナムのブイ・タイン・ソン副首相兼外相は、中国の王毅外相と会談を行いました。
会談で、ソン副首相兼外相は「双方が国防・安全保障や貿易、科学技術などの分野において協力を引き続き強化していくよう提案するとともに、「あらゆる分野における協力の質と効果を向上させ、その内には、鉄道協力を最優先課題にし、2025年中にラオカイ・ハノイ・ハイフォン区間鉄道建設の着工に注力する」と強調しました。また、ソン副首相は、「ベトナムがメコン・瀾滄協力を常に重視している」と再確認し、双方に対しメコン・瀾滄川の水資源を持続可能かつ効果的に管理するための協力を強化するよう求めました。
一方、王毅外相は、「中国がベトナムからの輸入拡大に向けて緊密に協力する用意がある」と明らかにするとともに、交通インフラの接続や高品質の投資の促進、科学技術・人工知能・デジタル経済分野での協力拡大を提案しました。また、王毅外相は、メコン・瀾滄江協力枠組みにおけるベトナムの積極的かつ重要な貢献と役割を高く評価するとともに、ベトナムを含む加盟国がより緊密に連携し、メコン・瀾滄江地域協力を新たな段階へ引き上げ、新たな分野における協力を拡大するよう提案しました。
海上問題について、双方は紛争を適切に管理し、ベトナム東部海域(いわゆる南シナ海)における平和と安定を維持することで一致しました。ソン副首相は、国際法やUNCLOS 1982=1982年の国連海洋法条約に沿って、双方がベトナム東部海域における主権、主権的権利、管轄権を相互に尊重すること、情勢を複雑化させる行動を自制すること、漁船や漁民に関する問題を円満に処理すること、あらゆる紛争や対立を平和措置で解決することを提案しました。
(VOVWORLD)