肖像 シンシア・マン:ベトナムのトー・カムに魅せられた オーストラリア人デザイナー 10/07/2021 デザイナーのシンシア・マンがベトナムに来たのは、友人がドキュメンタリーの最後の部分を完成させるのを手伝うためだけでしたが、偶然に眼にしたトー・カム(山岳民族の衣装に使われる生地)に魅了され、ベトナムにとどまることになりました。ファッション関連製品「Future Traditions」ブランドのオーナーであるオーストラリア人デザイナーはこの6年間で、主にベトナムに住む外国人を中心とした顧客から注目を集めています。 オーストラリアでは、シンシア・マンはテレビと映画のプロデューサーと芸術監督を務めてきました。彼女の母親はファッションデザイナー、父親はグラフィックデザイナーで、幼い頃から芸術的な環境で育ったことから、彼女もすぐに多くの生地を縫うことを学びました。映画制作において、彼女は多くの衣装のデザイナーでもあり、ファッションアドバイザーでもありました。 2014年、ベトナムで友人と映画を制作し、多くの地域の少数民族と出会う中で、シンシア・マンは、彼らが生活のパターンを生地に取り入れているのを目にしました。生地を見ると、タイ民族、モン民族、ザオ民族の衣装であることがすぐに分かりました。彼女は母親の励ましを受けて、ベトナムに滞在し、自分のファッションデザインにベトナム少数民族のトーカムを取り入れる研究を始めました。 ベトナムに滞在し始めた頃は、言語の違いからコミュニケーションをとるのが困難でしたが、ここに住んでいた友人がよく助けてくれました。時が経つにつれて、さらに多くのベトナムの友人たちが54の少数民族の人々と彼らの習慣についての探求を助けてくれるようになりました。 6年以上ベトナムに住み、仕事をしてきた今、この地に来てファッション業界でキャリアを積むという自身の決断に満足していると語るオーストラリア人デザイナーのシンシア・マン。 「Future Traditions」のファッション製品がよりユニークになるようにトーカムの模様の横に他の模様を手縫いで刺繍するシンシア・マン。 撮影:カイン・ロン Nhà thiết kế Úc Cynthia Mann chụp ảnh cùng người bạn Việt Nam của mình, chị Sầm Thị Tình, chủ thương hiệu Hoa Tien Brocade. Ảnh: Khánh Long ベトナムの友人であるブランド「Hoa Tien Brocade」のオーナー、 サム・ティ・ティンと記念写真を撮るオーストラリア人のシンシア・マンデザイナー。 撮影:カイン・ロン モン民族のトーカムを手に取るオーストラリアのデザイナー、シンシア・マン。 撮影:同記事の人物 「『Future Traditions』は私だけではなく、設立当初から私を助け、一緒に歩んできてくれた多くの人々の努力の結果です。他の皆さんと同じように、私は多くの時間をかけて自分のブランドに名前を付けました。このブランド名はベトナムの伝統的な繊維産業の未来を創造することに貢献したいという私の願望でもあります」と述べました。 彼女のデザインの過程は、シンシア・マンが衣装のアイデアを思いついたらハザン、サパ、マイチャウ、ゲアンなどのいくつかの場所に行き、これらの色に合うトーカムの素材を見つけ、次に生地を測ってカットします。そして、それらをベトナムの仕立て屋に依頼して製品を完成させます。「Future Traditions」ブランドのファッションは、彼女が色や生地をさまざまな質感で組み合わせ、バランス良く調整して生活への適用性の高い製品を作成しています。さらに製品をよりユニークにするために、いくつかの模様を手縫いで刺繍することがよくあります。 シンシアの家には壊れた陶器の破片がたくさんあります。尋ねると彼女は笑って、「これらの破片を集めるのに何年もかかりました。私がベトナムの各省に行くたびに、製品に変えることができそうな少し壊れた陶器を拾ってきます。これまで私はベトナム各地のほとんどを旅行してきましたが、私のこのアクセサリーはブランド名で差別化されています。『Future Traditions』は私がデザインしたアクセサリー製品で、海岸に捨てられた陶器から作られています」と説明してくれました。 捨てられた陶器をアクセサリーに変えるオーストラリアのデザイナー、シンシア・マン。 撮影:カイン・ロン ファッションブランド「FutureTraditions」によってアクセサリーとなる捨てられた陶器。 撮影:ヴ―・カイン・ロン シンシア・マンが丁寧にカットし、特別なアクセサリーになった壊れた陶器片。 撮影:ヴ―・カイン・ロン シンシア・マンとベトナムの宝石商によってアクセサリー製品に生まれ変わった廃棄された陶器片。 撮影:ヴ―・カイン・ロン 日常生活での適用性が高い、ベトナムのトーカム生地を使用した「Future Traditions」ブランドのファッション製品。 撮影:ヴ―・カイン・ロン シンシア・マンはアクセサリー製品をデザインし、ベトナムの長年の宝石商であるチャン・フイ・ハイン氏に送り、かなり目を引くアクセサリーを作り上げています。人が捨てた陶器からリサイクルされていることを知っている人は殆どいません。彼女は現在、日本の技術を応用して金と銀を使った新しい作品を作り、従来のセラミックの作品に追加して、より特色と上品さを備えた「Future Traditions」ブランドのアクセサリー製品を世に出すという新しいプロジェクトに取り組んでいることが知られています。 これまで、シンシア・マンデザイナーによる「Future Traditions」のファッション製品はウェブサイトやFacebook、また主にベトナムに住み、働いている外国人客がいるアートスペース「マンジ」(ハノイのアート愛好家のためのカフェ)、ハノイクッキングセンターの屋根裏部屋ショールームを通じてよく紹介されています。 文:ホアン・ミン・フオン(Hoang Minh Phuong)、ビック・ヴァン(Bich Van)、 ガン・ハー(Ngan Ha)、タオ・ヴィー(Thao Vy)
肖像 シンシア・マン:ベトナムのトー・カムに魅せられた オーストラリア人デザイナー 10/07/2021 デザイナーのシンシア・マンがベトナムに来たのは、友人がドキュメンタリーの最後の部分を完成させるのを手伝うためだけでしたが、偶然に眼にしたトー・カム(山岳民族の衣装に使われる生地)に魅了され、ベトナムにとどまることになりました。ファッション関連製品「Future Traditions」ブランドのオーナーであるオーストラリア人デザイナーはこの6年間で、主にベトナムに住む外国人を中心とした顧客から注目を集めています。 オーストラリアでは、シンシア・マンはテレビと映画のプロデューサーと芸術監督を務めてきました。彼女の母親はファッションデザイナー、父親はグラフィックデザイナーで、幼い頃から芸術的な環境で育ったことから、彼女もすぐに多くの生地を縫うことを学びました。映画制作において、彼女は多くの衣装のデザイナーでもあり、ファッションアドバイザーでもありました。 2014年、ベトナムで友人と映画を制作し、多くの地域の少数民族と出会う中で、シンシア・マンは、彼らが生活のパターンを生地に取り入れているのを目にしました。生地を見ると、タイ民族、モン民族、ザオ民族の衣装であることがすぐに分かりました。彼女は母親の励ましを受けて、ベトナムに滞在し、自分のファッションデザインにベトナム少数民族のトーカムを取り入れる研究を始めました。 ベトナムに滞在し始めた頃は、言語の違いからコミュニケーションをとるのが困難でしたが、ここに住んでいた友人がよく助けてくれました。時が経つにつれて、さらに多くのベトナムの友人たちが54の少数民族の人々と彼らの習慣についての探求を助けてくれるようになりました。 6年以上ベトナムに住み、仕事をしてきた今、この地に来てファッション業界でキャリアを積むという自身の決断に満足していると語るオーストラリア人デザイナーのシンシア・マン。 「Future Traditions」のファッション製品がよりユニークになるようにトーカムの模様の横に他の模様を手縫いで刺繍するシンシア・マン。 撮影:カイン・ロン Nhà thiết kế Úc Cynthia Mann chụp ảnh cùng người bạn Việt Nam của mình, chị Sầm Thị Tình, chủ thương hiệu Hoa Tien Brocade. Ảnh: Khánh Long ベトナムの友人であるブランド「Hoa Tien Brocade」のオーナー、 サム・ティ・ティンと記念写真を撮るオーストラリア人のシンシア・マンデザイナー。 撮影:カイン・ロン モン民族のトーカムを手に取るオーストラリアのデザイナー、シンシア・マン。 撮影:同記事の人物 「『Future Traditions』は私だけではなく、設立当初から私を助け、一緒に歩んできてくれた多くの人々の努力の結果です。他の皆さんと同じように、私は多くの時間をかけて自分のブランドに名前を付けました。このブランド名はベトナムの伝統的な繊維産業の未来を創造することに貢献したいという私の願望でもあります」と述べました。 彼女のデザインの過程は、シンシア・マンが衣装のアイデアを思いついたらハザン、サパ、マイチャウ、ゲアンなどのいくつかの場所に行き、これらの色に合うトーカムの素材を見つけ、次に生地を測ってカットします。そして、それらをベトナムの仕立て屋に依頼して製品を完成させます。「Future Traditions」ブランドのファッションは、彼女が色や生地をさまざまな質感で組み合わせ、バランス良く調整して生活への適用性の高い製品を作成しています。さらに製品をよりユニークにするために、いくつかの模様を手縫いで刺繍することがよくあります。 シンシアの家には壊れた陶器の破片がたくさんあります。尋ねると彼女は笑って、「これらの破片を集めるのに何年もかかりました。私がベトナムの各省に行くたびに、製品に変えることができそうな少し壊れた陶器を拾ってきます。これまで私はベトナム各地のほとんどを旅行してきましたが、私のこのアクセサリーはブランド名で差別化されています。『Future Traditions』は私がデザインしたアクセサリー製品で、海岸に捨てられた陶器から作られています」と説明してくれました。 捨てられた陶器をアクセサリーに変えるオーストラリアのデザイナー、シンシア・マン。 撮影:カイン・ロン ファッションブランド「FutureTraditions」によってアクセサリーとなる捨てられた陶器。 撮影:ヴ―・カイン・ロン シンシア・マンが丁寧にカットし、特別なアクセサリーになった壊れた陶器片。 撮影:ヴ―・カイン・ロン シンシア・マンとベトナムの宝石商によってアクセサリー製品に生まれ変わった廃棄された陶器片。 撮影:ヴ―・カイン・ロン 日常生活での適用性が高い、ベトナムのトーカム生地を使用した「Future Traditions」ブランドのファッション製品。 撮影:ヴ―・カイン・ロン シンシア・マンはアクセサリー製品をデザインし、ベトナムの長年の宝石商であるチャン・フイ・ハイン氏に送り、かなり目を引くアクセサリーを作り上げています。人が捨てた陶器からリサイクルされていることを知っている人は殆どいません。彼女は現在、日本の技術を応用して金と銀を使った新しい作品を作り、従来のセラミックの作品に追加して、より特色と上品さを備えた「Future Traditions」ブランドのアクセサリー製品を世に出すという新しいプロジェクトに取り組んでいることが知られています。 これまで、シンシア・マンデザイナーによる「Future Traditions」のファッション製品はウェブサイトやFacebook、また主にベトナムに住み、働いている外国人客がいるアートスペース「マンジ」(ハノイのアート愛好家のためのカフェ)、ハノイクッキングセンターの屋根裏部屋ショールームを通じてよく紹介されています。 文:ホアン・ミン・フオン(Hoang Minh Phuong)、ビック・ヴァン(Bich Van)、 ガン・ハー(Ngan Ha)、タオ・ヴィー(Thao Vy)
デザイナーのシンシア・マンがベトナムに来たのは、友人がドキュメンタリーの最後の部分を完成させるのを手伝うためだけでしたが、偶然に眼にしたトー・カム(山岳民族の衣装に使われる生地)に魅了され、ベトナムにとどまることになりました。ファッション関連製品「Future Traditions」ブランドのオーナーであるオーストラリア人デザイナーはこの6年間で、主にベトナムに住む外国人を中心とした顧客から注目を集めています。 オーストラリアでは、シンシア・マンはテレビと映画のプロデューサーと芸術監督を務めてきました。彼女の母親はファッションデザイナー、父親はグラフィックデザイナーで、幼い頃から芸術的な環境で育ったことから、彼女もすぐに多くの生地を縫うことを学びました。映画制作において、彼女は多くの衣装のデザイナーでもあり、ファッションアドバイザーでもありました。 2014年、ベトナムで友人と映画を制作し、多くの地域の少数民族と出会う中で、シンシア・マンは、彼らが生活のパターンを生地に取り入れているのを目にしました。生地を見ると、タイ民族、モン民族、ザオ民族の衣装であることがすぐに分かりました。彼女は母親の励ましを受けて、ベトナムに滞在し、自分のファッションデザインにベトナム少数民族のトーカムを取り入れる研究を始めました。 ベトナムに滞在し始めた頃は、言語の違いからコミュニケーションをとるのが困難でしたが、ここに住んでいた友人がよく助けてくれました。時が経つにつれて、さらに多くのベトナムの友人たちが54の少数民族の人々と彼らの習慣についての探求を助けてくれるようになりました。 6年以上ベトナムに住み、仕事をしてきた今、この地に来てファッション業界でキャリアを積むという自身の決断に満足していると語るオーストラリア人デザイナーのシンシア・マン。 「Future Traditions」のファッション製品がよりユニークになるようにトーカムの模様の横に他の模様を手縫いで刺繍するシンシア・マン。 撮影:カイン・ロン Nhà thiết kế Úc Cynthia Mann chụp ảnh cùng người bạn Việt Nam của mình, chị Sầm Thị Tình, chủ thương hiệu Hoa Tien Brocade. Ảnh: Khánh Long ベトナムの友人であるブランド「Hoa Tien Brocade」のオーナー、 サム・ティ・ティンと記念写真を撮るオーストラリア人のシンシア・マンデザイナー。 撮影:カイン・ロン モン民族のトーカムを手に取るオーストラリアのデザイナー、シンシア・マン。 撮影:同記事の人物 「『Future Traditions』は私だけではなく、設立当初から私を助け、一緒に歩んできてくれた多くの人々の努力の結果です。他の皆さんと同じように、私は多くの時間をかけて自分のブランドに名前を付けました。このブランド名はベトナムの伝統的な繊維産業の未来を創造することに貢献したいという私の願望でもあります」と述べました。 彼女のデザインの過程は、シンシア・マンが衣装のアイデアを思いついたらハザン、サパ、マイチャウ、ゲアンなどのいくつかの場所に行き、これらの色に合うトーカムの素材を見つけ、次に生地を測ってカットします。そして、それらをベトナムの仕立て屋に依頼して製品を完成させます。「Future Traditions」ブランドのファッションは、彼女が色や生地をさまざまな質感で組み合わせ、バランス良く調整して生活への適用性の高い製品を作成しています。さらに製品をよりユニークにするために、いくつかの模様を手縫いで刺繍することがよくあります。 シンシアの家には壊れた陶器の破片がたくさんあります。尋ねると彼女は笑って、「これらの破片を集めるのに何年もかかりました。私がベトナムの各省に行くたびに、製品に変えることができそうな少し壊れた陶器を拾ってきます。これまで私はベトナム各地のほとんどを旅行してきましたが、私のこのアクセサリーはブランド名で差別化されています。『Future Traditions』は私がデザインしたアクセサリー製品で、海岸に捨てられた陶器から作られています」と説明してくれました。 捨てられた陶器をアクセサリーに変えるオーストラリアのデザイナー、シンシア・マン。 撮影:カイン・ロン ファッションブランド「FutureTraditions」によってアクセサリーとなる捨てられた陶器。 撮影:ヴ―・カイン・ロン シンシア・マンが丁寧にカットし、特別なアクセサリーになった壊れた陶器片。 撮影:ヴ―・カイン・ロン シンシア・マンとベトナムの宝石商によってアクセサリー製品に生まれ変わった廃棄された陶器片。 撮影:ヴ―・カイン・ロン 日常生活での適用性が高い、ベトナムのトーカム生地を使用した「Future Traditions」ブランドのファッション製品。 撮影:ヴ―・カイン・ロン シンシア・マンはアクセサリー製品をデザインし、ベトナムの長年の宝石商であるチャン・フイ・ハイン氏に送り、かなり目を引くアクセサリーを作り上げています。人が捨てた陶器からリサイクルされていることを知っている人は殆どいません。彼女は現在、日本の技術を応用して金と銀を使った新しい作品を作り、従来のセラミックの作品に追加して、より特色と上品さを備えた「Future Traditions」ブランドのアクセサリー製品を世に出すという新しいプロジェクトに取り組んでいることが知られています。 これまで、シンシア・マンデザイナーによる「Future Traditions」のファッション製品はウェブサイトやFacebook、また主にベトナムに住み、働いている外国人客がいるアートスペース「マンジ」(ハノイのアート愛好家のためのカフェ)、ハノイクッキングセンターの屋根裏部屋ショールームを通じてよく紹介されています。 文:ホアン・ミン・フオン(Hoang Minh Phuong)、ビック・ヴァン(Bich Van)、 ガン・ハー(Ngan Ha)、タオ・ヴィー(Thao Vy)