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コーヒー畑に果樹栽培を行ったモデル

この数年間、中部高原地帯テイグェン地方ザライ(Gia Lai省ツプロン(Chư Prông)県におけるコーヒー畑の中に果樹栽培を行うモデルは高い経済効果をもたらし、現地農民の生活改善に寄与しています。ツプロン県イヤ・フィン(Ia Phìn)村に住むカオ・バン・グェン(Cao Văn Nguyên)さんはこのモデルに先駆けとなった人です。
コーヒー畑に果樹栽培を行ったモデル - ảnh 1
グェンさんは、土地と人力の節約の為に、長年間にわたって、およそ5ヘクタールのコーヒー畑にアボカドの栽培を行ってきました。質の高い種子を栽培した結果、収穫後のアボカドの平均重量は1個に当たり600グラムほどです。1.5キロにも上るアボカドもあったそうです。グェンさんが栽培した質の高いアボカドは、出荷時にはいつも市場価格より二倍以上の高値がつきました。
グェンさんの話です。

「2006年、コーヒー畑の中でアボカド栽培を始めました。当初は数十本だけの栽培でした。栽培し始めてからの6~7年後になると、高い経済効果を遂げたため、栽培規模を拡大することにしました。」
グェンさんの話によりますと、最近、コーヒー畑でドリアンの栽培を行い、まもなく収穫期を迎えるということです。
コーヒー畑に果樹栽培を行ったモデル - ảnh 2
ツプロン県におけるコーヒーやコショウ畑の中でアボカドや、ドリアンの栽培を行うことは、高い収益をもたらしたため、流行っています。この栽培モデルを成功させたもう一人の話です。

「以前、我が家は、果樹だけを栽培しましたが、手間がかかった上、収入はそんなによくなかった。そこで、コーヒー畑の中で果樹の栽培を試験的にやってみたら、以前より収入が高くなったため、果樹の数を増やしたのです。」
現在、ツプロン県にある多くの家庭は、こうした栽培モデルを行い、生活に余裕なが出てきました。ヤフィン村の農業専門家の話です。

「現在、ヤフィン村の農民たちは、全体で278ヘクタールのコーヒー畑の中にアボカドとドリアンの栽培を行っています。こうした栽培方法は、高い収益をもたらすからね。」
現地住民に混作栽培モデルを奨励するため、ツプロン県の農業担当幹部は、栽培技術や手入れ、害虫対策などを良く教えています。特に、行政当局は、貧しい家庭に対し資金調達を図る傍ら、質の高い種子を無料提供しました。
ツプロン県人民委員会委員長は次のように明らかにしました。

「農民たちに、工業用樹木であるコーヒーや、コショウの栽培土地に果樹の混作に励むために、資金や種子を補助しました。このことで、同じ耕地でも、工業用の樹木の傍ら、果物も採ることが出来、農民の収入が高くなってきました。」
中部テイグェン地方の果物、特に、アボカドは、国内市場と輸出活動における大きな展望を持っています。 
ソース:VOV        


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