コ・トゥ族の人々の編み物工芸がどのくらい前から存在していたかは誰にもわかりませんが、いくら時代を経ても、チュオン・ソン山の森の木々が何回入れ代わっても、編み物かごに愛着を持ち続けています。コ・トゥ族の編み物かごといえば、この世界のどこにも見つけるのが難しい編み物の頂点であり、三つの中仕切りのある編み物バッグ、サ・レックは欠かせません。

コ・トゥ族の編み方は非常に複雑で、製品ごとに様々な手法が使われています。稲を運ぶかごは素編みにされています。薪かごはラタンで六角形或いは二等辺台形の形に編まれています。子供用かごはラタンで素編にし、筒状で丸い口、四角い底という技術的に複雑な形に組み合わされています。装飾品やブロケードを入れるターレットやかごは非常に高い耐久性を備えた様々な洗練された技術で編まれています。

伝統的な手編み手工芸の価値を失わないために、最近、米国国際開発庁が後援する Green Truong Son Project が手工芸品輸出業者協会 (VietCraft) と協力して、クアン・ナム省のドン・ザン県、タイ・ザン県、ナム・ザン県の三つの地区にある１０集落４５０世帯余りを支援しています。これらの地区ではラタン素材の開発活動と手編み手工芸の訓練に参加し、コ・トゥ族の人々により多くの収入をもたらす市場を開拓します。

コ・トゥ族の人々の編み物製品は創造性豊かな仕事から生み出されていると言えます。製品に関係なく、コ・トゥ族の人々の日常生活用品は依然として繊細で便利かつ耐久性があります。編み物工芸は日常生活のニーズを満たすだけでなく、コ・トゥ族の文化的特徴の保存および促進にも実際に貢献し、コ・トゥ族のの編み物工芸として保存され、ベトナムの人々の伝統的な手工芸品の宝物をより多様化し、より豊かにしています。

昔は、編み物は主に日常生活用でしたが、現在、コ・トゥ族の人々は新しいデザインの編み物を作って、製品を大きな市場に提供しています。この変化によって、若い人たちが伝統的な職業を維持、発展させることを促すと期待されています。

最近、ハノイではベトナム手工芸品輸出業者協会 (VIETCRAFT) がギャラリー３９、雑誌「Tia Sang」およびベトナムの各民族同胞の工芸文化を愛する他の組織と協力して、プログラム「コ・トゥ族の編み物工芸品の展示と紹介」を開催し、コ・トゥ族の編み物専門家の生活、習慣、文化、全体像のユニークな特徴を来場者に紹介しました。