２０２０年の年初から今まで、世界経済は新型コロナウイルス感染症の影響で、この数十年間に経験したことのない困難と課題に直面している。ベトナムは幅広く、大きく開かれた世界経済に参加しており、ベトナムの多くの企業、産業分野は新型コロナウイルス感染症の影響を受けている。この状況下でベトナム共産党、国、政府は各省、局が協力して敢然と各任務の遂行、課題の解決に邁進し、新型コロナを防止しながら、経済、社会を回復し、発展させるという「双方向の目標」の達成するよう指導した。
最近、ベトナム政府首相は２０２０年の各目標、指標、課題を最大限達成するために努力し、２０２１年が順調にスタートを切ることができるよう、ベトナム政府首相は関連機関が国内生産、消費、輸出の促進により集中し、新たな平常時に備え経済、社会の早期回復と発展に貢献するよう要請した。
チャン・トゥアン・アイン・ベトナム工商大臣によると国内経済の視点から見てベトナムは現在時点で基本的に新型コロナウイルス感染症を乗り越えた。ベトナムに対する国内企業、外国の投資家からの信頼は高まっている。注目すべき点は国内企業の輸出金額は二桁の成長を維持し、２０１９年より１０．４%増加した。特に関税局によると、５か月後には貿易収支は引き続き３５億４千万米ドルで維持され、マクロ経済の礎の安定性に貢献している。
新型コロナウイルス感染症による休止後、観光客を歓迎するためダナン市のバーナーヒルズ観光地にあるゴールデンブリッジにベトナム国旗が掲げられた。
撮影：ベトナム通信社
２０２０年８月１日から欧州連合ベトナム自由貿易協定（EVFTA）が正式に発効され、１００トンのパッションフルーツが欧州連合へ輸出された。
写真説明：ドンザオ食品輸出株式会社のパッションフルーツ生産ライン
撮影：ホン・ディエップ－ベトナム通信社
稲を収穫するクアンチ県ハイラン町の農民たち
撮影：ベトナム通信社
２０２０年８月末までにビン・ズオン省の輸出額は１７億米ドルに達し、２０１９年より０，６%増えた。
写真説明：ビンズオン省バック・タン・ウエン県のチエウ・フー・ロック木材加工会社で輸出用の家具製品を包装する
撮影：ズオン・チ・トゥオン－ベトナム通信社
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生産と輸出の回復に関する他のポイントとして工商省が最も重要視する３つのカテゴリー、目の前に横たわる緊急の困難の解決、回復プロセスの再構築の推進、次年度以降も底固い成長の維持という課題に対する行動計画を実施した。その中で工商業界は日本、韓国、インドなどのパートナーと偏りなく連携し、工業生産、特に繊維、靴、電子、家具などの分野におけるサプライチェーンの強化、最構築、活発化に集中している。
アジア開発銀行ベトナムのアンドリュー・ジェフリュー社長は「新型コロナウイルス感染症によって、国内消費が低迷し、全世界の需要が後退していることはベトナム経済に大きな影響を与えました。しかし、２０２０年、ベトナム経済は安定的に成長しています。それは新型コロナのコントロールが成功しているおかげです。経済成長はベトナムのマクロ経済の安定性によって支えられ、今行なわれている公共事業投資の拡大や様々な改革は経営環境を改善させるでしょう。」と楽観的な見解を示した。
ADBアジア開発銀行のアジア経済見通し２０２０年改訂版には「中長期におけるベトナム経済の展望は非常に明るい。ベトナムが数多くの二国間協定や多国間協定に参加することはベトナム経済の回復に大きく寄与している。よりコストが低い国にサプライチェーンを移すという点においてベトナムは利益を享受できる可能性がある。」との報告がある。
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9月15日に発表されたADBアジア開発銀行のアジア経済見通し２０２０年改訂版の評価によると、ベトナム経済は新型コロナウイルス感染症の影響で２０２０年の成長率が１，８パーセント増だが２０２１年は６，３パーセントに改善すると予想している。 |
文：フォン・トゥー
撮影：ベトナム通信社