発見

カーマウ(Ca Mau)市におけるファットトー(Phat To)寺

ファットトー寺はカーマウ市、第4地区にあり、1840年に建設された。ファットトー寺はカーマウ地域における伝統的な宗教建築物である。ティック・チー・タム僧侶の指導で寺は建てられた。
1840年、カーマウ地域は荒れ野であった。地元の人たちによると、トー・クアン・スアン青年は森林へ薪を取りに行った時、経本を見つけた。その後、彼は修行しながら、クアンロー岸における人たちの病気を治し、人民たちへ貢献した、その後スアン氏は人民たちのため簡素な寺を建設した。
彼は、この地域に住むドー・ヴァン・ヴィエン氏宗教家を誹謗したことによりサイゴン〔現在のホーチミン市〕に抑留された。
しかし、スアン氏の功徳により、官僚たちはスアン氏を尊重し、彼に自由を与えた、その後スアン氏はフエ市のキム・チュオン寺で修行した。グエン時代の王はカーマウ地域に建設された寺を「サック・トゥー・クアン・アム・コー・トゥー」寺と命名した。
その後、スアン僧侶はキムチュン寺で亡くなった。彼はティック・チー・タムの戒名で、僧侶に任命された。人民たちは彼を尊敬し、彼が建てた寺をファットトー寺と呼んだ。
ファットトー寺は高い芸術価値のある宗教建築物であり、1937年に、修復された。


ファットトー寺の庭に建てられた観音像。
陶器に描かれた古典的な絵。
本堂にの柱に装飾されたヒスイの五疋の龍。
ティック・チー・タム僧侶の墓。
ファット・トー寺の僧正の墓。
ファットトー寺で焼香する観光客。
現在、ファットトー寺はカーマウ省の僧たちと人民たちの宗の中心の一つである。

ファットトー寺の屋根はメコンデルタの古典的な建築を表現する。
寺の主な祭壇の門には「寿」の文字で飾られ、本堂の祭壇は古典模様で飾られている。ファットトー寺の庭は広く、観音像が立っている。
門は半月形で、本堂は6本の柱で、多くの仏像が奉られている。

そのほかに、多くの古い木像、古物を保存する。ティック・チー・タム僧侶の壇上は高さ1,47m、幅1,52mで、下には、ファットトー寺のためのティエウチー王の勲功についての漢字で書かれた石の彫刻版がある。
現在、ファットトー寺はカーマウ省における仏像、人民たちの宗教文化中心の一つとして知られる。

竜の模様。

ファットトー寺のためのティエウチー(Thieu Tri)王の勲功についての漢字の彫刻版


ファットトー寺における仏像。
ファットトー寺における仏像。
ファットトー寺における仏像。
周囲の壁にある仏教伝説を表現した銅版

 
文:ヴァン・キー
写真:グエン・ルアン

 

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