発見

カウ・ファ峠を覆う雲

イエン・バイ省ムー・カン・チャイ郡にあるカウ・ファ(Khau Pha)峠は棚田に水が注がれる季節や稲穂で観光客を引き付けているだけでなく、雲が山やモン族とタイ族の棚田や村の上を覆い、息を飲むほどの壮大で魅力的な美しさに溢れます。
バックパッカーや旅行代理店の旅行ガイドによると、ベトナム北西部の雲の季節は、ソン・ラー省のター・スア地域とモック・チャウ地域やラオ・カイ省のホアン・リエン・ソン地域とイ・ティー地域などの有名な地域のみ紹介され、カウ・ファ峠の雲の季節の美しさにはほとんど言及されていません。私たちは10年近く前、一年に二回この地に来ましたが、雲が村や棚田に溢れる素晴らしい美しさ風景に出会ったことが一度だけがあります。
カウ・ファ峠の雲の季節は通常10月から翌年の3月まで。


カオ・ファー町のリン・モン村のモン族の人々は、このカウ・ファー山脈には雲よりも霧が多いと言っていました。つまり、数か月間、伝説の峠全体が巨大な霧に包まれ、数メートル離れて立っているとお互いが見えないそうです。

したがって、この雲をイエン・バイに住むモン族とタイ族の人々は「雲を食べる、風を飲む、霧を吸う」という美しいフレーズで表現します。また、このような異常気象のため、ここの人々は労働において並外れた忍耐力と創造性を持っていて、風向きを避けて家を建て、山の斜面に沿っての耕作し、生涯ずっと糧を得るために彼方此方の棚田で細心の注意を払って我慢強く働いています。

棚田に水が注がれる季節には雲が流れるカオ・ファ渓谷。写真:フォン・トゥー/ VNP


早朝の雲の中のカウ・ファ山脈を蛇行する国道32号線。写真:コン・ダット/ VNP


カウ・ファ峠の途中からモン族の村に染み込む雲。写真:コン・ダット/ VNP


曇った煙のような風景の真っ只中にある段々畑を耕すカオ・ファ町リム・モン村のモン族の人々。写真:コン・ダット/ VNP


カウ・ファ峠に沿って孤立して暮らすモン族の家族。写真:コン・ダット/ VNP

カウ・ファ峠に住むモン族の生活。写真:フォン・トゥー/ VNP
ムー・カン・チャイ地域に来た時、霧が雨に変わりました。夜は山で寝て、雨が激しく降ったので、ラ・パン・タン、チェ・ク・ニャー、カウ・ファ渓谷に移動して土砂降りの季節の景色を見ることができないだろうと焦りました。しかし、この雨はここのモン族とタイ族の人々にとって幸いです。雨水が畑に溢れ、新しい陸稲の耕作か容易になるからです。.
カウ・ファ峠はイエン・バイ省とライ・チャウ省の二つの省を結ぶ長さ30km以上の国道32号線の中で最も長く、最も危険な峠です。カウ・ファ峠は海抜1,200mから1,500mの高さにあるラ・パン・タン、トゥー・レ、チェ・ク・ニャー、カオ・ファー、ナム・コーの棚田など多くの有名な絶景ポイントがある。


翌朝、目が覚めたとき、魅力的なム・カン・チャイ町は、まるで巨大な霧に包まれているかのようにカウ・ファ峠の中腹に横たわっていました。寒さが体を震わせ、曲がりくねった国道32号線を下り、山を抜けてカオ・ファ渓谷に向かうとカウ・ファ山の頂上から水が注がれる季節の棚田まで雲が這う雄大な景色に溢れていました。

私たちはこの素晴らしい瞬間を捉えることができました。その後、ここで撮った写真を拡大し、家や職場に飾り、友人や家族のために印刷しました。私たちが紹介した写真を見て、多くの写真仲間が密かに荷物を準備しました。その結果、彼らはここの美しい棚田に浮かぶ雲の素晴らしい景色に出会うことができました。

文:コン・ダット、写真:VNP


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