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アメリカ大統領選 新型コロナ感染者急増の中西部で両陣営集会

(VOVWORLD) -アメリカ大統領選挙が来週に迫る中、トランプ大統領と民主党のバイデン氏は、それぞれ中西部の激戦州を精力的に回って集会を開きました。中西部では新型コロナウイルスの感染者が急増していて、ウイルス対策か経済活動の再開かをめぐり最終盤の論戦が過熱しています。

大統領選挙が来月3日に迫る中、アメリカでは新型コロナウイルスの感染者が再び急増していて、29日には全米で新たに9万人の感染者が確認され、少なくとも1000人が亡くなりました。

民主党のバイデン氏に世論調査の支持率でリードされている、トランプ大統領は30日、いずれも感染拡大が顕著なウィスコンシン州とミシガン州など中西部3州で集会を開きました。

このうち激戦州のウイスコンシン州での集会でトランプ大統領は「ワクチンをこの先、数週間で供給する。来年には経済は回復するが、バイデン氏の政策では経済は落ち込み、国は封鎖される。経済活動を早期に再開させなければならない」と述べて経済活動の再開が必要だと強調しました。

これに対してバイデン氏も中西部3州で集会を開き、このうちウィスコンシン州で開いた集会では、「新型コロナウイルスの感染がここでも拡大しているのに、トランプ大統領は対策を諦めている。大統領をさらに4年続けさせる余裕はない」と述べ、政権交代が必要だと訴えました。

トランプ大統領は投票日までの4日間で、激戦州を中心に17回の集会を開く異例の過密日程で巻き返しを図ろうとしている一方、バイデン氏は31日、ミシガン州で今回の選挙戦で初めてオバマ前大統領とそろって集会を開く予定で、両陣営の最終盤の論戦が過熱しています。

(NHK)

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