ベトナムの首都ハノイは、かつて「昇龍(タンロン)」と呼ばれ、龍が昇る地という意味が込められています。この歴史ある都市を題材とした書道展が、11月23日のベトナム文化遺産の日を記念して3日、ハノイ市内の文廟・国子監文化科学活動センターで開幕しました。
全国から寄せられた数百点の応募作品の中から、北部・中部・南部の3地域、18名の作家による36点が厳選されました。展示作品には、レー・タイン・トン王やグエン・ズーをはじめとする歴史上の著名な文人たちによる、ハノイを詠んだ詩文や古くから伝わる教えの言葉が、美しい書で表現されています。
展示会場では、書作品に加えて、中世ベトナム文学の重要な作家として知られるレー・タイン・トン王の「勧学文」からの引用を記した365冊の古書を模した、インスタレーション作品も展示されています。
(VOVWORLD)