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「世界は未曽有の試練に直面」国連事務総長 新型コロナ拡大で

新型コロナウイルスの感染が世界的に広がっていることを受けて、国連のグテーレス事務総長はインターネットを通じて記者会見し、「世界は未曽有の試練に直面している」と述べて、国連の総力をあげて感染対策がぜい弱な途上国の保健衛生や医療制度を支援していく方針を表明しました。

国連のグテーレス事務総長は31日、新型コロナウイルスの経済・社会的な影響に対する国連の対応や提言をまとめた報告書を発表するのに合わせて、インターネットを通じて記者会見を行いました。

この中でグテーレス事務総長は「世界は未曽有の試練に直面している」と述べて、新型コロナウイルスの世界的な大流行は1945年の国連創設以来、最大の試練だという認識を示しました。

そのうえで、「国連が持つ世界のネットワークを駆使して各国の対策を支援することに総力をあげていく」と述べて、感染対策がぜい弱な途上国の保健衛生や医療体制を支援していく方針を表明しました。

また、発表された報告書では、開発が進められている治療薬は途上国を含むすべての国で等しく使えるようにすることや、新型コロナウイルスの経済・社会的な影響への対応に世界のGDPの総額の少なくとも10%を充てることを提言しています。

グテーレス事務総長は、「われわれに必要なのは団結だ。団結すればウイルスに打ち勝ち、よりよい世界をつくることができる」と述べ、国際社会の連帯を呼びかけました。(NHK)
ソース:VOV

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