WHO=世界保健機関が先日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて出していた「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の宣言を終了すると発表したことを受け、8日、ハノイで、保健省はWHOベトナム事務所と連携して記者会見を行い、新型コロナウイルス感染症防止対策に関する情報を通知しました。
席上、WHOベトナム事務所のアンジェラ・プラット所長は、「WHOが『国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態』の宣言を終了すると発表したことは、新型コロナが世界的な脅威でなくなったことを意味するわけではなく、世界においてパンデミックを収束したことを意味するわけでもない」と強調しました。同所長はまた、ベトナムに対し、国の能力とこれまでの成果を維持、活用するとともに、将来起こりうる様々な出来事に備える必要があると勧告しました。同時に、ベトナムは、新型コロナウイルスのワクチン接種を国家予防接種に取り入れ、新しい変異型の出現を厳格に監視し、ワクチンや診療治療設備などを備える必要があると薦められています。アンジェラ・プラット所長はさらに、新型コロナウイルス防止対策においてWHOはベトナムとともに歩むと明らかにしました。
一方、予防医療局のファン・チョン・ラン局長は、「保健省は、新型コロナウイルスの診断・治療に関する手ほどきの内容を検討しており、医療施設に新型コロナウイルスの感染者の早期発見を指導するとともに、救急蘇生機関の能力の充実・向上を行っている。ベトナムは、新型コロナウイルスに対応するための姿勢は整っている」と明らかにしました。
8日現在、ベトナムでは、新型コロナウイルスの累計感染者は1157万7938人が確認され、231か国・地域の中で13位です。その中で、1062万7736人が完治、4万3197人が死亡したとされています。また、7日現在、全国では、新型コロナウイルスのワクチン接種回数は2億6627万2067回に達しています。
(VOVWORLD)