12/07/2021 16:14 GMT+7 print

粘土で作った伝統料理の模型

3D絵画アーティストのグエン・タン・ダット(Nguyen Tan Dat)氏は粘土を使って、バイン・チュン、おこわ、ゆで鷄、卵入り肉の煮込み、春巻き、スピリットフィッシュ、ライギョのグリル、苦瓜の肉詰めスープなどのベトナム北部、中部、南部地域の典型的な料理の模型を制作しています。各模型は細心の注意を払って、細部にまで忠実に作られているので、一見して粘土でできているとは誰も思いません。

ベトナムの文化では、年末の食事は祖先を思い出し、遠く離れて暮らしている家族の愛情を橋渡しするためにも、大きな意味があります。テトを祝うためにベトナムに帰ることができなかった海外の友人が子供たちと孫たちに国の伝統的なテトの習慣を教えたいので伝統的な料理の模型を作って欲しいとダット氏に頼みました。海外ではファーストフードを利用することが多く、元旦に家族みんなが集まって食事をする機会はめったにありません。さらに、昨年、新型コロナのパンデミックが発生し、海外で働く人達がテトを祝うために故郷に戻るのがさらに難しくなり、伝統的な価値観を継承するために家族の料理模型を作成するダット氏の大きな原動力となりました。


ダット氏は家族が集まって食事をする伝統的な3種類の料理を作るのに、1か月以上かかりました。彼は時間をかけて各地域の文化や歴史、典型的な料理について学びました。北部におけるテトの伝統的な料理はゆで鶏とレモンの葉、春巻き、肉の煮こごりであり、中部地域におけるテトの伝統的な料理は基本的な料理に加えて、ネム・チュア、バイン・テトが欠かせず、南部のテトの伝統的な料理は卵入り煮込み肉、苦瓜の肉詰めスープ、もやしの漬物などです。



ベトナムの家族の典型的な伝統的食事の模型。


ゆで鶏の模型。


海鮮麺の模型。      


タニシ麺の模型。       

カニのスープ麺の模型。

バイン・テトの模型。


ハスイモ麺の模型。      

卵入り煮込み肉の模型。     


ゴーヤ・スープの模型。


肉の煮こごりの模型。


カニのすり身麺の模型。


ビン・ディンのネム・チュアの模型。


中部名産の魚干物の模型。

最も本物らしい料理模型を作るために、ダット氏は品質と価格共に条件を満たしたベトナムの粘土を選びます。彼によると、粘土で料理を作る上で最も難しいのは、材料である粘土の特性を熟知し、各種類の粘土が乾燥した時と柔らかい時の状態を十分に理解して、さまざまな創造的な効果を生み出すことです。次は、本物とそっくりに色を調合する方法で、各料理には調合が難しい特別な色があります。そして最後に、人々が興奮して食べたくなる料理のイメージを作り上げることです。 「この仕事は難しいことではありませんが、仕事への思いと細心の注意、そして器用さが必要です」とダット氏は語りました。

将来、三つの地域の伝統的なテト料理に加えて、ダット氏は自分自身のテーマに基づいて様々な粘土模型を制作し、他の多くの手工芸品を組み合わせて、ベトナムの文化的アイデンティティを備えた新しい創造的な価値を生み出し、それらを海外の人々に紹介するつもりです。



粘土を使って鮮やかに料理模型を作る3D絵画アーティストのグエン・タン・ダット氏。


料理模型を作るグエン・タン・ダット氏。

原料の粘土粉。


料理模型に塗る各色のケース。


粘土を捏ねって料理模型を作る工程。


色を塗る工程。      
 
文、写真:トン・ハイ