29/01/2021 16:31 GMT+7 print

『Tiny Ink』 ファッションに絵柄を描く

『Tiny Ink』はファッションに絵柄を手描きするスタイルを追求することで、ファッションと絵画の組み合わせのパイオニアとなったベトナムのファッションブランドの1つです。

『Tiny Ink』ブランドの創設者であるデザイナーのホアン・クエン(Hoang Quyen)女史は2012年にファッション界にデビューしました。その時、彼女と彼女の友人と共にファッショナブルな商品における手描き絵柄のトレンドについて研究を始めました。

ホアン・クエンデザイナーは次のように述べています。「顧客が手描きで表現された趣きのあるファッション製品をどの様に受け容れるかについて市場のニーズを調査してみると、従来の製品の絵柄は非常にシンプルであり、クリエイティブではありませんでした。2013年5月に『Tiny Ink』はホーチミン市内に最初の店舗をオープンしました。長年の開発の後、現在、『Tiny Ink』のデザインは絵柄や色が厳選され、より緻密になりました。」

現在、『Tiny Ink』の手描きのファッションラインは、主に縦長でファーマルなデザインと柔らかいデザインで作られています。この縦長のデザインには通常、イタリア、フランスから輸入した綿のタファを使用していますが、柔らかいデザインにはクアン・ナム省のマー・チャウシルクがよく使用されます。

コレクションを作成するために会議で製品に使用するアイデア、素材、
テクスチャーの作成プロセスを統一させる『Tiny Ink』ブランドのクリエイティブチーム。



テーマを決定した後、『Tiny Ink』のデザインチームは独自のアイデアによる絵柄を全力で創造し、最終の絵柄決定の担当者に提供する。


鮮やかな色をしている『Tiny Ink』のほとんどの生地素材。


『Tiny Ink』のファッション製品の描画に使用される色も非常に多様。


モチーフに応じてアーティストは全体的なデザインと調和するように色を調整する。


製品のデザイン最終段階で描画を直接チェックするホアン・クエンデザイナー。

コレクションを作成するために、まずデザイナーのホアン・クイヱンがアイデアを練り、その後、デザインチームとミーティングを行い、そのアイデアに関連するデータを見つけます。デザインフォトペーパーに色をスケッチし、布でテストした後、『Tiny Ink』ブランドのチームは決定したデザインを直接描画します。アイデアから最終的なデザインの絵柄を描くことは非常に難しいため、構成の段階は非常に重要です。服に描くのは紙とは異なり、重ねて塗ると生地が厚くなり、デザインの形状を乱すため、間違って描くとデザインにダメージを与えてしまいます。

『Tiny Ink』ブランドの服を着ると、どの顧客も素材の色と人目を引く花柄で一層際立ちます。デザインに使用している各材料は『Tiny Ink』ブランド独自のカラーペイントを選んでいます。『Tiny Ink』ブランドが目指す表現の方向性は、主に多様な色彩と形のあるデザインの上に印象派らしい油絵を描くことです。柔らかいデザインのシルク生地には、シルク絵画から多くの着想を得た特別な色を使用しています。シルク素材に描くのは、アーティストが色がこぼれないように塗る塗料の量を調整しなければならないのでとても難しい作業です。

『Tiny Ink』ファッションブランドは、絵画とファッションの調和の取れた組み合わせです。すべての『Tiny Ink』のファッション製品は見た目には独自の言語を持っています。しかし、すべてのデザインに共通するのは、アジア特徴のインスピレーション、特にベトナム文化の特徴を表現するテーマがアオザイ或いはドレスに現れています。その中で「縁(Duyên)」コレクションはタム・カム物語からインスピレーションを得、「高原(Cao Nguyên)」コレクションはベトナム北西部の高地からアイデアを、テトのアオザイはベトナムの雄鶏とドラゴンの形からアイデアを得ました。


ベトナムをテーマにした『Tiny Ink』ファッションブランドの
いくつかのデザイン:

 







文:ガン・ハー(Ngan Ha)
写真:トン・ハイ(Thong Hai)