ベトナムのブランド

DH Foods - ベトナムの調味料を世界に

熱意があり献身的で謙虚なスタッフのチームを持つことがDH Foodsの強み。

撮影:トン・ハイ


DHFoodsはポーランドの越僑が子供時代の調味料を復活させたいという願望から設立されました。しかし現在、DHFoodsは市場に出てからわずか10年で、ベトナムの家庭や世界の食卓に登場するという創業者のより大きな夢を実現しています。 


DHFoods創設者のグエン・チュン・ズンCEOは海外に住んでいる間、ベトナムの調味料に対する特別な愛情について語りました。「ベトナム料理と調味料がとても恋しかったんです。そのため、友人や親戚から調味料や魚醤、なすの塩漬けなどの贈り物をもらうといつも金のように大切にしていました。その後、ある人がベトナムの調味料を輸入して販売し始めましたが、数百キロ先まで買いに行かなければならないこともありました。さらにスーパーが開店し、アジアの調味料を売っていましたが、主に日本とタイの調味料で、ベトナムのはまだ非常に少なかったんです」。



 

 

30年以上ヨーロッパで学び、生活してきたズン氏はベトナムの調味料が海外でどれほど貴重であるかを理解しています。また、いつの日か、より美味しい食事が出来まるように、自然で清潔で便利なベトナムの調味料が世界中で入手できるようにしたいという野心を抱いた時期でもありました。

2010年、ズン氏はベトナムに帰国しました。彼が故郷に立っている時、ベトナムが変化し現代的で文明化されたのを見る喜びに反して、子供の頃の調味料が変わってしまったという後悔を抱きました。今日の「現代的な」調味料は素朴で自然な味を失い、人工の色、防腐剤、香料に取って替わられています。

 ズン氏はポーランドでインスタントラーメン事業を始めた越僑の一人でした。しかし、主観的および客観的な様々な理由で、運は彼の味方になってくれませんでした。そのため、2010年にベトナムに帰国し長年オーナーを務めた後、残りの半分の人生では平和な生活を送ろうと考え、会社の税務管理者として働くことにしました。 

しかし「木は静かになりたいが風はそうではない」の如く、ダン氏はベトナムの北から南へ、ハ・ザンからカ・マウまで何度も出張を繰り返す間に、すべての地域にはその土地の特徴を備えた特別な調味料があり、何千年もの間ずっと作り続けられていることを知りました。しかし、これらの調味料は主に中小企業で作られ、広く販売されていませんでした。本当の愛は簡単に失われることはないと言われています。「子供の頃の調味料」への愛情が何度も浮かんでは消えた後、50歳を超えてDHFoodsの事業を始めることを決めました。 


 

2012年にDHFoodsが設立されました。その時点でのDHFoodsの最大の困難は、ベトナムの消費者の大多数が「工業用」スパイスに慣れている現状から、天然の調味料製品を消費する習慣をどのように再現するかということでした。



 

しかし、ズン氏が若者とのスタートアップレッスンで話しているいるように、製品の品質を最初から同じにし変えないことです。例えば、DHFoodsでは人工保存料、合成着色料、人工香料を使用しないという道を歩んでいます。これはまた、あなたが好きではない製品でビジネスを始めたなら、いずれあなたはもう一度選択をしなければならないことを意味します。このやり方は非常に厄介なので、私の製品または私が選択した道を信頼することだけが克服できる助けとなります。 

DHFoodsは厳選された各製品に対する強い信念と愛情で「古い製品を刷新する」という旅の困難と課題を克服し、市場に足場を築きあげました。




 

DHFoodsの製品はベトナムのほとんどのスーパーマーケットの人目を引く場所に陳列され、日本、韓国、オランダ、オーストラリア、米国、英国、ドイツ、ロシアに輸出されています。特に、日本とオランダの市場は年間30〜50%成長しています。2022年2月22日、DHFoodsは米国での高級ベトナム製品の輸入と流通を専門とする会社HeritageBeverageと協力協定を締結しました。

 

DHFoodsの期待についてのグエン・チュン・ズンCEOは「大海への旅には何千もの困難がありますが、多くの新しい喜びもあります。漁師にとって、海から戻ってくる時には豊富な漁獲量から幸せを感じ、DHFoodsにとってベトナムの価値そのものを世界に紹介することは誇りと喜びです」と述べました。現代のマーケティング理論の父であるフィリップ・コトラー氏は「ベトナムは世界の台所であるべきだ。そして、DHFoodsはまさにそのキッチンの調味料コーナーになりたいと考えています。DHFoodsは出航する準備ができています」と激励しました。



文:タオ・ヴィー

撮影:トン・ハイと DH Foods資料

デザイン:チョン・ハイン

訳者:ソン・タム・クエン



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