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ASEAN女性指導者サミット:パンデミック収束後の女性の役割の発揮

(VOVWORLD) -この会議は、2020年のASEAN議長国ベトナムの構想であり、国連のジェンダー平等に関する北京行動綱領採択25周年記念活動の一環となっています。

第37回ASEAN首脳会議の一環で、12日夜、ハノイ市レ・ホン・フォン通りにある国際会議センターで、「新型コロナ収束後の世界における結束・ダイナミック・持続可能で包摂的なASEAN共同体の構築に向けた女性の役割」をテーマにしたASEANの女性指導者によるサミットが開催されました。この会議は、2020年のASEAN議長国ベトナムの構想であり、国連のジェンダー平等に関する北京行動綱領採択25周年記念活動の一環となっています。

会議には、ベトナムからはグエン・スアン・フック首相、グエン・ティ・キム・ガン国会議長、開発のための包摂的金融に関する国連事務総長の特派員を務めるオランダのマキシマ王妃陛下、リム・ジョクホイASEAN事務総長、及び、ASEAN加盟諸国と国際組織の代表的な女性指導者らが出席しました。

開幕演説にたったフック首相は、すべての国の発展事業に対する女性の重要な役割を強調しました。国連の予測によりますと、2021年までに、世界でおよそ4億3千5百万人の女性と女子が飢餓の状態にさらされ、その中の4千7百万人が新型コロナ禍を直接的に受けます。そこで、フック首相は「女性は、疫病対策とその被害克服に向けたそれぞれの国と地域の努力と政策の中心にいる必要がある」と強調しました。

一方、ガン国会議長は、「新型コロナの収束後に女性の役割を発揮するためには、ASEANは、創意工夫を凝らして効果的な新しいアプローチを取ることも重要である」と提案し、次のように語りました。

(テープ)

「ASEANは、女性を再建と克服事業の中心に置くと共に、女性のリーダーシップと発言力を向上させ、女性の経済的エンパワーメントを推進する必要があります。ジェンダー平等と女性のエンパワーメントを2025年以降のASEAN共同体ビジョン構築プロセスに盛り込むことは優先事項の一つです。」

他方、女性のエンパワーメントの推進について、オランダのマキシマ王妃陛下は次のような意見を述べています。

(テープ)

「インフラストラクチャーへの平等なアクセスを通じて、女性がデジタル経済に参加するチャンスを失わないように確保しましょう。我々が新しいアイディアを生み出す時が来ました。女性たちが必要な金融サービスにアクセ スできるように、我々は、政策や市場を促す必要があります。」


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