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ASEANの平和、友好、協力、安定、中立的立場を維持

(VOVWORLD) - 12日午前、ハノイでASEAN2020の最後の会議となる第37回ASEAN首脳会議がオンライン形式で開幕しました。

ベトナムからはグエン・フ・チョン党書記長・国家主席、グエン・スアン・フック首相、グエン・ティ・キム・ガン国会議長、ファム・ビン・ミン副首相兼外相らが臨みました。ASEAN加盟諸国の指導者やASEAN事務局長はオンライン形式で参加しました。

席上、開会演説に立ったグエン・フ・チョン党書記長・国家主席は「新型コロナが世界的に大流行し、数十年間にわたり収めてきた成果に深刻な影響を与えた。こうした事情を前に各国は平和、安定、協力、発展を確保し、国民への関心、保護に尽力する必要がある」と強調しました。また、チョン党書記長・国家主席は新型コロナ禍でのASEANの中核的な役割を高く評価し、次のように語りました。

(テープ)

「新型コロナ収束後、ASEANの適切な地位を確立するのは大きな課題となっています。国際法を基礎に、平和、安定、団結、統一の地域づくりはASEANの真髄となり続ける必要があります。新たな背景においてASEAN諸国は強固な本領を示し、適切かつ効果的な方法で回復計画を現実に移さなければなりません。」

一方、開会式で、ASEAN2020の議長を務めるグエン・スアン・フック首相は新型コロナ禍においてASEAN諸国政府は団結し、国家と地域レベルで断固たる行動を取って、ASEANの協力の推進が図られたと明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「困難や試練に崩せず、ASEANは共同体作りを進めてきました。3つの柱による協力が順調に行われ、ASEAN共同体ビジョン2025の実施状況の中期評価結果によりますと、進捗が確保されたことが分かりました。今回の会議で、新型コロナへの対応と経済回復という二重の任務を実現して、ASEANの総合的な回復枠組や3つの柱での具体的な実施計画が採択されます。当面、ASEAN諸国の検問所でASEANの人々向けの共通の往来の道の再開を検討します。」

このように語ったフック首相はASEANに対し、新型コロナの制圧をはじめ、企業の生産経営の回復や市民の雇用創出と生計の確保に全力を尽くすよう要請しました。

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