ベトナムフォトジャーナル日本語版

アセアン

ASEANとGCC間協力の歴史的マイルストーン

30/10/2023

東南アジア諸国連合（ASEAN）－湾岸協力会議（GCC）サミットは世界と地域が激動する中、１０月中旬に首都リヤド（サウジアラビア王国）で開催されました。同サミットは大成功を収め、両地域関係の歴史的なマイルストーンとなり、経済協力が両地域を結ぶ主要な柱および推進力となりました。

関係を樹立して３３年、ASEANとGCCが首脳会議を開催するのは今回が初めてとなります。ベトナムがこの会議に参加したことは重要な意義を持ち、ASEAN諸国が独立、連帯、発展の新たな考え方を示し、東南アジア、湾岸地域の主要な二つの重要な組織間の協力関係の強化に貢献します。

この会議では、ASEANとGCCの指導者がASEANとGCCとの協力の将来について話し合い、見直し、方向性を定め、地域と世界情勢について議論し、２０２４年〜２０２８年におけるASEANとGCCの間の協力枠組みを認識したASEANとGCC会議の重要文書を認識し承認しました。

各首脳は１９９０年の関係樹立以来、両地域間の何世紀にもわたる歴史的・文化的つながりに基づき、両地域組織間の関係を重視していることを確認しました。

ファム・ミン・チン首相を歓迎するジャシム・ムハマド・アル・ブダイウィGCC事務総長。
撮影：ベトナム通信社

ASEANは東南アジア友好協力条約（TAC）に加盟したすべてのGCC加盟国に感謝し、アラブ首長国連邦（UAE）が２０２２年からASEAN部門ごとに対話パートナーとなることを歓迎しました。

この会議は上級指導者間の交流の結果を反映し、今後のASEAN-GCC関係のさらなる発展、平和、協力、相互発展の方向性を定めた共同宣言を採択しました。

各国は経済協力、貿易、投資、経済協力の分野における相互協力に焦点を当て、持続可能なサプライチェーン、接続性、海洋協力、エネルギー安全保障、食品、ハラール産業、科学、技術革新、観光、労働協力、エネルギー転換、気候変動への対応の確保などを強調しました。

現在の世界と地域情勢における複雑な困難に直面し、両国は多国間協力を強化し、対話、協力を促進し、信頼を築き、法の遵守、独立の尊重、主権、領土保全、相互問題への不干渉で合意しました。地域および地球規模の課題を解決するために協力し、平和、安全、安定、持続可能な開発に効果的に貢献します。

各国はこの地域の平和、安定、治安、安全、航行および航空の自由を維持し、国際法、１９８２年の国連海洋法条約 (UNCLOS) に従って平和的手段によって紛争を解決することの重要性を確認しました。

ファム・ミン・チン首相はASEANとGCCの初首脳会談の歴史的節目としての意義を高く評価し、ASEANに対するGCCの役割を高く評価しました。同時にASEANとGCCが手を携えて自立・自主の意志を喚起し、開発資源を解放し、最高の政治的決意をもって現実的かつ効果的な行動を展開する必要があり、り、これにより双方の協力は今後強力な進歩を遂げ、地域的および世界的協力の輝かしい点となと強調しましたると強調しました。

ベトナム・サウジアラビア・ビジネス・フォーラムに出席し、
講演するファム・ミン・チン首相。
撮影：ベトナム通信社

ハノイのヴァン・フックにある外交団エリアに約２００のブースを設置、
在ベトナムの各大使館が数百の魅力的な料理や飲み物を紹介し、活気に満ち、有意義に開催された２０２２年国際料理フェスティバル。中東料理で訪れた人々を魅了したクウェートのパビリオン。
撮影：ベトナム通信社

文：ベトナムフォトジャーナル
撮影：ベトナム通信社
訳者：ソン・タム・クエン
デザイン：チャン・ニュン