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ASEAN首脳会議出席中のチン首相が各国指導者と個別面会

26日午前、マレーシアのクアラルンプールで開催中の第47回東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議および関連会合の枠内で、ファム・ミン・チン首相は、カンボジアのフン・マネット首相、カナダのマーク・カーニー首相、ブラジルのルーラ・ダ・シルバ大統領と個別面会しました。

カンボジアのフン・マネット首相との面会で、チン首相とフン・マネット首相は、二国間の貿易額を早期に200億ドル(約3兆円)の目標に到達させるため、経済協力におけるブレイクスルーを生み出すことで一致しました。また、実質的かつ効果的な方向で地方間の連携を強化し、両国間の交通インフラとロジスティクスの接続を推進することでも合意しました。特に、ホーチミン市・モクバイ・バベット・プノンペンを結ぶ高速道路プロジェクトの接続や、国境検問所および国境貿易インフラの整備を促進します。さらに、国境画定・標識設置に関する残された問題の交渉と解決を継続することも確認しました。

一方、カナダのマーク・カーニー首相との面会では、チン首相は、航空、エネルギー、民生用原子力技術の専門家育成、ベトナム人学生への奨学金増額といった分野でのカナダによる協力と支援の強化を求めました。これに対し、カーニー首相は、チン首相の提案に賛同すると同時に、エネルギー、鉱業、航空技術の分野でベトナムとの協力を一層強化したいとの意向を示しました。さらに、両首相は、両国の経済の補完性を効果的に活用し、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)の加盟国であるという利点を生かしながら、経済、貿易、投資協力を両国関係の重要な柱とするための措置についても議論しました。

そして、ブラジルのルーラ・ダ・シルバ大統領との意見交換では、チン首相とルーラ大統領は、ベトナムと南米南部共同市場(MERCOSUR)との間の特恵貿易協定(PTA)の交渉の早期開始と完了を促進することで一致しました。また、両国の共通の強み、特にコーヒーの生産と輸出の協力を基盤として、農業協力を強化することを確認しました。

ルーラ大統領は、ブラジル側がベトナムの市場経済国を正式に承認するための国内手続きを加速させていることを明らかにしました。

(VOVWORLD)


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