しばらく静かな取引が続いていたベトナム株式市場は、6月19日の取引でVN-Indexが突如として1,350ポイントを突破し、2022年5月以来の高水準を記録しました。2025年後半、市場には新たな期待が広がっています。

ホーチミン市経済大学のグエン・フー・フアン博士は、第2四半期に国内企業の活動が引き続き好調が予想される」と分析したうえで、今年4〜5月には多くの企業が輸出活動を強化し、利益の大幅増加につながったとしています。こうした動きが、短期的には市場が安定し、蓄積局面に入るという見方を裏付けています。

2025年後半の市場の見通しは、まさに「チャンスと挑戦の融合」です。テクノロジーインフラの改革、資金の広がり、割安なバリュエーションなどの国内要因が成長への原動力として期待されています。しかし、その期待が現実のものとなるには、国際的な経済環境の安定と、企業や投資家の柔軟な対応力が必要です。

(VOVWORLD)