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2022年の各省・市競争力指数、バクザン省が29ランクアップ

 11日午前、ハノイで、VCCIベトナム商工連盟は、2022年のベトナム各省・市競争力指数(PCI:Provincial Competitiveness Index)レポートを発表しました。
USAID=米国国際開発庁の支援を受けて作成されるこのレポートは、ベトナム各地の経営環境と経済運営能力を評価するとともに、経営環境の動向と、現地行政府に対する企業の願望などを明らかにするものです。

外資系企業を含む1万2000社以上を対象とした18回目となる今回のレポートは、新型コロナ収束後の各地方の行政府と企業の取り組みを示しています。2022年のPCIレポートでは、東北部クアンニン省が72.95ポイントを獲得し、6年連続でトップにたちました。クアンニン省に次ぐのは北部バクザン省、ハイフォン市、南部バリアブンタウ省、ドンタップ省ですが、その中で、北部バクザン省は29位もランクアップしました。2大都市のハノイとホーチミンはそれぞれ20位と27位になっています。

VCCIのファム・タン・コン会頭は、今回のPCIレポートを観ると、行政手続きの改革や、企業の時間コストと非公式費用の削減などを目指す各地の行政府の取り組みに対し、企業が前向きな評価をしていることがわかったと述べ、次のように語りました。

(テープ)

「マクロ経済が多くの試練に直面している背景の中で、各地の行政府は、企業の困難解決、および土地、労働、資金に関するリソースへのアプローチを支援する能力を証明しなければなりません。また、各地が情報の透明性の強化、行政手続きの簡素化、非公式費用の削減に取り組むことは、政府がこれまで出した支援パッケージと同様の効果をあげるものと思います」

特に、2022年のPCIレポートでは、環境にやさしい指数としてPGI各省・市グリーン指数が初めて公表されました。PGIは、企業が環境にやさしい技術を導入した程度や、地方行政府が環境に対してどのような関心を持ち、投資を行ったかをを評価するものです。今年、PGI値では南部チャービン省がトップに立ち、それに南部ロンアン省と北部バクニン省が続きます。米国国際開発庁ベトナム事務所のAler Grubbs所長は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムは、各省・市グリーン指数を出した初めての国の一つです。これは、グリーン成長に対するベトナムの公約の強さを示しています。グリーン成長は、ベトナムの持続可能な開発、および2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするという目標の実現に大きく貢献するでしょう」

(VOVWORLD) 


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