[VOVWORLD] - 世界保健機関(WHO)は17日、コンゴ(旧ザイール)とウガンダで発生したエボラウイルス病(エボラ出血熱)の流行について、「国際的に懸される公衆衛生上の緊急事態」と宣言しました。近隣諸国への感染拡大リスクが高いと指摘しています。
(写真:REUTERS/Denis Balibouse)
WHOは、今回の感染拡大は「ブンディブギョ株」によるもので、世界的大流行(パンデミック)の緊急事態の基準を満たしていないものの、コンゴと陸路で国境を接する国々は、さらなる感染拡大のリスクが高いと述べました。
WHOの声明によりますと、コンゴ東部イトゥリ州では16日までに、ブニア、ルワンラ、モンブワルを含む少なくとも3保健区域で、感染による死亡が疑われる例80人、検査で確認された感染例8人、感染疑い例246人が報告されました。
コンゴ保健省は15日、東部州で発生した今回の感染拡大により80人が死亡したと発表しました。WHOによりますと、今回の流行は、1976年にエボラウイルスが同国で初めて確認されて以来、17回目となります。初期の検体の陽性率が高く、疑い例の報告も増えていることを考えると、実際の感染規模はさらに大きい可能性があるといいます。
同機関は、同国で過去に起きた流行は1件を除きザイール株によるものでしたが、今回は承認済みの治療薬やワクチンがないブンディブギョ株によるため「異例」としています。
WHOは、コンゴとウガンダでの流行について、すでに国外への感染拡大例が確認されており、他国にも公衆衛生上のリスクをもたらすと指摘した。そのうえで各国に対し、国家災害・緊急事態管理体制を発動し国境や国内主要道路での検査を実施するよう勧告しました。
WHOによりますと、ウガンダの首都カンパラでは、15、16両日、コンゴからの渡航者2人の感染が検査で確認され、うち1人が死亡しました。両者の間に関連性はないとみられます。 コンゴの首都キンシャサでも、イトゥリ州から戻った人の感染が検査で確認されました。
アフリカ疾病予防管理センター(アフリカCDC)によりますと、エボラ出血熱は発熱、体の痛み、嘔吐、下痢などを引き起こし、しばしば死に至るウィルス性疾患です。感染者の体液や汚染された物品、エボラ出血熱で死亡した人との直接接触を通じて広がります。(ロイター)