ベトナム-新紀元

決議57-NQ/TW号:祖国最南端地域のエビ養殖場への新たな推進力

ムイの地に夜明けの光りが差し込む頃、広大なエビ養殖池では何千もの水車が一斉に回り始め、カマウの養殖風景を象徴する光景が広がります。

しかし今日、その見慣れた光景の背後には、新しいエビ産業の姿があります。科学技術とデジタル変革が日々生産のあり方を変え、政治局決議第57-NQ/TW号の精神のもと、環境に優しく持続可能な発展への道を切り開いています。

カマウにおけるハイテクエビ養殖とための太陽光発電応用モデルは農業生産におけるグリーン転換と排出量削減という目標を実現する解決策。  撮影:フイン・ラム

 

42万4千ヘクタールを超える養殖面積を持ち、ベトナム全土のエビ養殖面積の約40%を占め、年間生産量は約56万6千トンに達するカマウ省は、ベトナムの「エビの首都」としての地位を確固たるものにしています。毎年、エビ産業は約23億米ドルの輸出収入をもたらし、全国のエビ輸出総額のほぼ半分を占めています。しかし、気候変動や疾病、そして国際市場の厳しい基準が発展モデルの転換を迫っています。決議57は、エビ産業のバリューチェーン全体にわたって科学技術、イノベーション、そしてデジタル変革を推進する原動力となっています。 

ダムゾイ、カイヌオック、ナムカン、そしてゴックヒエンなどの主要養殖地域では、多くの養殖業者がハイテク技術を導入して池の管理を行っています。水質、pH値、溶存酸素、温度などの指標はスマートフォンで監視され、曝気システムや給餌システムは自動で稼働します。稚エビ、飼料、飼育管理に関するデータはデジタル化され、トレーサビリティを確保することで、輸出市場の要求に応えています。 

カマウにおけるハイテクエビ養殖モデルはグリーンで持続可能な発展を目指すこの主要産業の新しい姿。  撮影:フイン・ラム
カマウのハウス型ハイテクエビ養殖場の内部。ここでは温度、水源、疾病などの環境要素が厳密に管理されている。  撮影:フイン・ラム

デジタル変革と並行して、グリーン変革も進んでいます。循環型養殖モデル、バイオセーフティ技術の導入、そしてマングローブ林での生態系に配慮したエビ養殖モデルなどがさらに拡大しつつあり、生態系の保護、排出量削減、そしてNaturland、EU Organic、ASCといった国際認証を取得した製品の開発に貢献しています。これらは、カマウ産エビの価値を高め、世界市場での競争力を強化する上で大きな利点となります。 



エコフレンドリー・シュリンプ・カンパニーによる高品質なエビ孵化場は、カマウの現代的なエビ生産エコシステムにおいて重要な役割を担っている。   撮影:レー・ミン/ベトナムフォトジャーナル
 

現在、カマウ省では約3,900ヘクタールのハイテクエビ養殖地域5ヶ所を計画しており、27の企業と6,000戸以上の超集約養殖業者が参加しています。同時に、輸出用エビ加工工場も自動生産ライン、スマート冷蔵倉庫、トレーサビリティシステム、そしてデジタル技術による生産管理に多額の投資を行っています。AI、IoT(モノのインターネット)、自動化の導入により、生産性の向上、品質管理、省エネルギーが実現し、米国、EU、日本、韓国といった主要市場の厳しい基準にも対応が可能となっています。こうして養殖から加工、輸出までのサプライチェーンは、ますます現代化され、持続可能な方向へと進化しています。 




 
カマウのハイテクで超集約的な養殖池でエビを収穫する人々 - 生産に対する考え方を変え、科学技術を取り入れた成果。  撮影:フイン・ラム
ハイテク超集約型エビ養殖モデルでは、平均収量が1ヘクタールあたり30〜50トン/期に達し、場所によっては100トンを超えることもあり、成功率は80〜90%に上る。  撮影:レー・ミン/ベトナムフォトジャーナル

カマウ省人民委員会のゴー・ヴ・タン副委員長は、「メコンデルタのデジタルプラットフォームによるグリーン変革―気候変動に適応するカマウモデル」という科学シンポジウムで講演し、デジタルプラットフォームによるグリーン変革は必然的な潮流であり、第4次産業革命の成果を効果的に活用し、生産性を高め、資源を効率的に利用し、環境への影響を軽減するのに役立っていると強調しました。 


カマウのエビ専門研究所における研究と品質管理。  撮影:フイン・ラム
カマウの輸出向け最新鋭の高付加価値エビ加工ラインは主要産業の地位を確立し、世界市場での競争力を高めることに貢献している。  撮影:レー・ミン/ベトナムフォトジャーナル
 

その精神は、カマウ省のすべてのエビ養殖場、加工工場、そして輸出ロットに息づいています。行政、企業、科学者、そして国民の協力が、現代的な生産エコシステムを構築しつつあります。そこでは、テクノロジーが養殖業者のリスク軽減と生産性向上を高めるツールとなり、同時に企業にとっては製品の価値と競争力を高めることができるのです。 



カマウの現代的な輸出用エビ加工工場における完成品の包装ライン。  撮影:フイン・ラム

祖国の最南端、広大な水郷地帯の中で回る水力タービンの回転する羽根は、豊かなエビ養殖池に生命のリズムを生み出すだけでなく、主要経済部門の変革を象徴しています。科学、技術、そしてイノベーションが発展の原動力となる今、ダットムイのエビは、現代的でグリーンかつ持続可能な農業を築き、世界市場へと羽ばたくという大きな夢を担っています。 



文:ソン・ギア

撮影:レーミン/ベトナムフォトジャーナル、フイン・ラム



top