ベトナム中南部のラムドン省で18日19日の両日、違法漁業の防止を目的とした模擬裁判が行われました。
省の人民裁判所や海上警察などが主催したこの取り組みは、IUUと呼ばれる違法・無報告・無規制の漁業活動について、漁民に法律を分かりやすく伝えることが狙いです。
模擬裁判では、実際にありそうな違反事例を題材に、法廷での審理の様子を再現しました。参加した漁民の方々は、違法行為がどのような刑罰につながるのかを具体的に理解できたということです。
第3海上警察司令部のレ・ヴァン・トゥ政治委員は次のように語りました。
(テープ)
「実際の裁判を見ることで、地域の皆さんが法律をしっかりと理解し、頭にも残ることでしょう。単なる説明ではなく、体験を通じて学んでもらう、とても効果的な取り組みだと思います。住民の方々の日常に寄り添った内容で、法律への理解を深めてもらうのに大変役立っています」
裁判終了後には、参加者からの質問に関係者が答える時間も設けられ、特に禁止されている漁業行為について詳しい説明が行われました。
また会場では、地元の漁民に救命胴衣や生活用品、国旗が贈られ、安全な操業と海洋主権の保護への協力が呼びかけられました。
(VOVWORLD)