8月10日の「枯葉剤被害者の日」62周年を記念し、21日午前、ハノイでベトナムの枯葉剤被害者協会中央委員会は国家人道通信ネットNo.1400の協力を得て、「枯葉剤の痛みを癒すために力を合わせる」慈善目的のメッセージ送信運動を開始しました。
アメリカが起こしたベトナム戦争中の1961年から1971年にかけて、8千万リットルの有害化学物質が散布され、うち61%が枯葉剤であると推定されています。また、枯葉剤を直接浴びたベトナム人は480万人で、枯葉剤に起因する病気に苦しむベトナム人はこれまでに300万人以上にのぼるとみられています。枯葉剤の健康被害の影響は、枯葉剤を浴びた世代の孫世代である第3世代のみならず、近年ではひ孫世代の第4世代への影響が確認されています。ベトナムの枯葉剤被害者協会のグエン・バン・リン会長は全国の人々に対し、枯葉剤の痛みを癒すため、「DACAM(ザーカム)」という文字をナンバー1409に送信し、それぞれ2万ベトナムドン、およそ1米ドルを寄付するよう呼びかけ、次のように語りました。
(テープ)
「この送信運動は枯葉剤被害者に対するコミュニティの気持ちや責任感を示すだけでなく、ベトナム人、および外国の友人にベトナムでの枯葉剤被害や党、国家、国民の克服作業への理解を深めてもらうでしょう。皆さんは慈善目的のメッセージを送信しましょう」
なお、この運動は7月20日から9月19日にかけて開催されます。
(VOVWORLD)