日本の津市の海岸で水泳の授業中に中学生が溺れ36人が死亡した事故から70年となる28日、在校生たちが現地を訪れ慰霊祭が行われました。
昭和30年7月28日、津市の中河原海岸で、水泳の授業で泳いでいた市内の橋北中学校の女子生徒100人近くが溺れ、36人が亡くなりました。
その後、海岸の近くには「海の守り」と刻まれた慰霊の塔が建てられ、この学校の生徒たちが毎年、事故が起きた日にあわせて慰霊に訪れています。
事故から70年となる28日、生徒や教員など30人が参加し、全員で草刈りをして塔の周りをきれいにすると、1人ずつ線香をあげて犠牲者を弔いました。そして奥田幸伸校長が、当時の状況を説明したうえで「70年がたつがこれからも語り継いで命の大切さを考える機会にしてほしい」と語りかけ、全員で黙とうをしました。
参加した3年生の女子生徒は「事故について詳しく知らない生徒も多い中、自分事として捉えて水難事故をどう減らしていくか考えていきたい」と話していました。(NHK)
(VOVWORLD)