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文大統領 CPTPPへの加盟を検討する考え示す

(VOVWORLD) -文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、CPTPP=環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定への加盟について、検討する考えを示しました。

文大統領は8日、ソウルの総合展示場・COEXで開かれた「貿易の日」の記念式に出席し、「ポストコロナ時代には、市場を先取りするための各国の競争もし烈になり、保護主義の傾向も強まるだろう。市場の多角化が欠かせない」として、CPTPPへの加盟を検討する考えを示しました。
文大統領がCPTPPへの加盟の可能性について触れたのは、これが初めてです。
CPTPPは、日本・オーストラリア・ニュージーランド・カナダ・メキシコ・チリ・ペルー・シンガポール・ベトナム・マレーシア・ブルネイのアジア・太平洋地域の11か国が参加する多国間FTA=自由貿易協定です。当初、アメリカを含む12か国がTPP締結を推進しましたが、アメリカのトランプ大統領が就任後にアメリカの脱退を宣言、日本主導で残りの11か国がCPTPPに名称を変えておととし3月8日、協定を締結しました。

中国が主導し、韓国や日本、ASEAN=東南アジア諸国連合各国など15か国が加盟したRCEP=東アジア地域包括的経済連携が先月、締結された一方で、アメリカがCPTPPへの参加を検討していると言われる中での文大統領の発言に注目が集まっています。
文大統領は、「『新南方政策』と『新北方政策』の国々を中心にFTAのネットワークをさらに広げていく考えで、世界最大規模の多国間FTAのRCEPへの加盟を皮切りに、年内にインドネシア、イスラエルとFTAを締結し、インド、フィリピン、カンボジア、ウズベキスタンとのFTA締結も加速させる」と意気込みを語りました。

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