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国連ウェーサーカ祭2025: 違いを尊重し、心を開いて国際社会をつなぐ

国連ヴェーサーカ祭2025の一環として、7日、ホーチミン市のベトナム仏教学院で、国際ヴェーサク・シンポジウムが行われました。

シンポジウムのメインフォーラムは「人間の尊厳のための団結と寛容:世界平和と持続可能な発展のための仏教の叡智」をテーマに本会場で全体会議として行われました。ヴェーサク祭実行委員会は、100カ国以上の仏教僧団や仏教協会から参加した僧侶や学者、仏教研究者から950件の論文を受け取りました。

ベトナム仏教協会常任委員で、国際ヴェーサク委員会2025の副委員長、シンポジウム組織委員長のティク・ニャット・トゥ上座は「論文はすべて、愛国心、戦争、環境問題に関する仏陀の教えの共有や、国際フォーラムにおける仏教の声を広めることの提案など、主要テーマに焦点を当てている」と明らかにし、次のように述べています。

(テープ)

「会議の二つの中核テーマは「尊厳」と「包摂」です。「包摂」は、政治的見解、宗教、文化などが異なっていても、私たちに違いを尊重し、心を開いて国際社会とつながることを教えています。トー・ラム書記長が提唱した「飛躍の時代」とベトナムの「竹の外交」政策は、26世紀前に仏陀が経典で説いたことと非常に一致しています。「寛容」は「包摂」を包み込み、すべての人が関心を持ち、共に歩み、共通の責任を分かち合うことを意味します。これは国連の政策であり、仏教の政策であり、ベトナムの政策でもあります」

全体会議の後、シンポジウムは5つの専門フォーラムに分かれて議論されました。シンポジウムに参加したアメリカのウェスト大学学長のタ・ミン・ホア博士は次のように話しました。

(テープ)

「このシンポジウムを通じて、私はベトナムについて語りたいと思います。戦争を経験しましたが、今では憎しみを乗り越え、国の発展と若い世代の未来を構築する精神を持っています。ベトナムは私の祖国であり、今日、帰国してホーチミン市だけでなく全国各地の発展を目の当たりにし、人々の生活がますます豊かで幸せになっていることを実感しています。ヴェーサーカ祭で、平和について語るだけでなく、人々の生活の質を向上させ、ベトナムをさらに強い国へと発展させるための意見を提案したいと思います」

これに先立つ6日、仏教学院の敷地内で世界平和を祈願する灯籠祭が行われました。

(VOVWORLD) 


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