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国連の予測 21世紀末までに洪水リスク抱える人口5倍に

UNDPによりますと、気候変動に伴う海面上昇の影響で、各地の沿岸部で洪水が起きた範囲は拡大しています。

国連開発計画(UNDP)は28日、現在のペースで温暖化と海面上昇が進んだ場合、今世紀末までに世界各地の沿岸部で洪水リスクにさらされる人は5倍以上に増加するとの予測を発表しました。ラテンアメリカの沿岸部やカリブ海、太平洋の島しょ国などは影響を最も受ける地域で、永続的な浸水で土地や重要インフラが失われるとしました。

UNDPによりますと、気候変動に伴う海面上昇の影響で、各地の沿岸部で洪水が起きた範囲は拡大しています。現在、世界では20年に1度洪水に見舞われるリスクがある地域に1400万人以上が暮らしています。最新のシミュレーションによる試算では、現在のペースで温室効果ガスの排出が続いた場合、同様のリスクがある地域に暮らす人は2100年までに7300万人に膨らむとしました。海面上昇は水温が上がることによる海水の膨張や、陸地の氷が溶けるために起きるということです。

また、バハマやモルディブ、ツバル、セーシェルなどの島しょ国では、今世紀末までに5%以上の土地が水没する可能性があるとしました。ラテンアメリカ、アフリカ、東南アジアの海岸沿いの低地帯では恒久的に浸水が続き、これまでの数十年におよぶ開発の成果が後退する可能性があると警告しています。(毎日新聞)

(VOVWORLD)


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