5日、ニューヨークの国連本部で、ベトナムの国連常駐代表団団長を務めるダン・ホアン・ザン大使は、アマンディープ・シン・ギル国連事務総長技術特使と会見しました。
ギル特使は、ベトナムのイノベーション、デジタルトランスフォーメーション、AI人工知能、サイバーセキュリティの各分野における進展を高く評価しました。特に、国防省傘下の通信大手ベトテル(Viettel)や最大手ソフトウェア企業FPTグループ、VinAIなど、民間セクターの積極的な取り組みを称賛しました。
ギル特使は「ベトナムは技術開発のモデルケースとなるだけでなく、発展途上国のAI能力向上に貢献する重要なパートナーとなる可能性を秘めている」と強調しました。さらに「国連の科学専門家グループやAIガバナンスメカニズムに関する対話において、ベトナムが引き続き積極的な役割を果たすことを期待している」と述べました。
これに対しザン大使は「ベトナムは今後数年間で二桁成長を達成するため、科学技術とイノベーションを戦略的選択肢と位置付けている」と明らかにしました。「2030年までに近代的な工業国となり、2045年までには高所得国入りを目指す」というベトナムの展望を示しました。
また同大使は、国連およびギル特使との経験共有や意見交換を通じ、デジタルトランスフォーメーションとAIガバナンスに関する国連での議論において、より積極的な役割を果たす意向を表明しました。
(VOVWORLD)