ベトナム中部で大規模な洪水被害が発生し、ファム・ミン・チン首相は現地時間20日午後、訪問先のアルジェリアから、オンラインで緊急の対策会議を開きました。
首相は会議で、人命救助を最優先とし、あらゆる組織を動員して孤立地域の救援にあたるよう指示しました。
被災したのは、ザライ省やカインホア省など中部の4つの省です。
21日午前の時点で、死者と行方不明者は合わせて52人、浸水した住宅は6万8000棟を超えています。農地1万3000ヘクタール以上が被害を受け、家畜も3万頭以上が死亡しました。
チン首相は会議で次のように指示しました。
(テープ)
「被災した住民に、直ちに食料を届けること。保存食の生産を続け、あらゆる手段で被災地に輸送してください。ヘリコプターやドローンを使い、孤立した地域に食料を届け、飢えから救うこと。住む場所を失った人々には、すぐに仮設の住まいを用意し、避難できる場所を確保してください」
また、被災した住民や企業に対する財政支援を行うとともに、全国に支援を呼びかけました。
現在、軍と公安当局は合わせて10万人以上の要員を動員し、救助活動と復旧作業にあたっています。
(VOVWORLD)