20日午後、「持続可能な世界に向けた共通の努力」をテーマにしたG7広島サミットのセッション7が開催され、ファム・ミン・チン首相が出席し、スピーチを行いました。
席上、チン首相は持続可能な開発、気候変動対応、排出量の削減、エネルギー転換などはグローバルなアプローチ、多国間主義の発揮、それぞれの国の自力自強、および広範な国際協力のみにより図られると強調しました。
また、各国間の異なる条件と発展度合いに配慮する公平性・合理性の確保、クリーンエネルギーへの転換とグローバルなエネルギー安全保障との戦略的バランスの確保、市場のルールに見合うような公正かつ多様で実用的なエネルギー転換ロードマップの作成に関する見解を述べました。
さらにチン首相は人材、科学技術、イノベーションは全ての国の持続可能な開発事業の中核的な原動力であり、急速かつ着実な成長のカギでもあると強調し、先進7カ国、および国際組織に対し、技術移転や体制、インフラ、人材開発、ガバナンスに関する能力向上、クリーンエネルギー開発エコシステムの設立で発展地上国を支援するよう要請しました。
そして、日本の「アジア・ゼロエミッション共同体構想」の支持を確認し、先進7カ国やパートナーに対し、公正なエネルギー移行パートナーシップでベトナムとともに歩み、ベトナムの地域の再生可能なエネルギー拠点への成長や、クリーンエネルギーに関する裾野産業や循環経済への広範な参加を支援するよう希望を提案しました。
(VOVWORLD)