この改正では、ベトナム国籍の取得や再取得の要件が緩和され、国と国民の関係を定める規定も見直されました。あわせて、行政手続きの簡素化や、デジタル技術の活用が進められます。

採決に先立って法案の内容を報告したグエン・ハイ・ニン司法大臣は、国籍の取得または再取得、外国籍を保持する人が、ベトナム名と外国名を組み合わせた名前を選べるよう制度を見直したと明らかにしました。これは、国外での生活や仕事に配慮した措置だとしています。

また、国籍を取得できる条件として、ベトナムの法律に基づく民事行為能力があること、憲法や法律を守ること、ベトナムの文化や慣習を尊重すること、ベトナム語が話せること、ベトナム国内に常住していること、申請時点で5年以上、継続してベトナムに住んでいること、生活の基盤があることなどの要件が挙げられています。

ニン司法大臣は今後、国籍取得の手続きにデジタル技術を段階的に導入する考えを示し、関連する政令に具体的な運用方法などを盛り込む方針を明らかにしました。

(VOVWORLD)