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ベトナム考古学界に貢献した日本人考古学者逝く

13日、ハノイ市内の国防省葬儀場で、ベトナムの考古学・古代学を専門にする日本人考古学者 西村昌也博士の葬儀告別式が行なわれた。西村氏は6月9日に仕事現場に行く途中交通事故に遭遇し、死去した。遺体は彼と家族がこの10年あまり親しみ、また自らが建設したハノイ郊外のキムラン歴史博物館のあるキムラン村の墓地に埋葬された。
1965年に生まれた西村氏はこの23年間にベトナム考古学と繋がってきた。
東京大学で考古学を専攻した西村昌也氏は、1990年、大学院生のときに調査でベトナムを訪れた。それ以来、彼は、考古研究や文化遺産保存に関する複数のプロジェクトにおいてベトナムと協力してきた。また、彼は、北部バクニン省のルイラウ(Luy Lâu)、ドンアン県のコーロア(CoLoa)などについて研究を行った。その一方で、数多くの大小な発掘調査に参加し、ベトナム考古に関する複数の国際シンポジウムに参加していた。
ベトナム考古学に対する西村氏の貢献について、ベトナム考古学協会副理事長のグェン・ラン・クオン準博士は「彼は、外国人考古学者ですがベトナムについて最も深く理解している人です。20年余りだけに、彼はベトナム考古学に詳しいです。また、彼は東南アジア埋蔵文化遺産基金の創立者でもあります。最も大きな功労であったのは、ベトナムにある多くのところでは、遺跡の展示室しかありませんが、村レベルの博物館がまだありませんでした。しかし、西村さんはハノイ市郊外ザーラム県にあるキムラン村を始めて設立した外国人でした。特に、1998年11月に、西村さんは、ルイラウで紀元後1-3世紀年代の銅鼓の型枠を発見しました。この発見はこの地で銅鼓を製造した場所であったことを示す重要な意義を持つものです。」と述べた。
ベトナム社会科学アカデミーは、ベトナム考古部門への貢献のため、西村昌也博士に「社会科学事業のための記章」と表彰状を授与した。
ソース:VOV

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