6月30日、ハノイで「ベトナム科学技術取引所(VTX)」の開所式が行われました。
この取引所は、単なる技術的プラットフォームではなく、「研究・生産・市場」をつなぐインフラとして、イノベーションと知識経済の発展を加速させるものとなります。
現在、第1フェーズで、約600の技術(機器・装置)情報、50件の技術購入ニーズ、150人の技術ブローカーや専門家のデータが登録されており、企業や個人がオンラインブースを通じて技術を紹介・展示できる機能が整備されています。
第2フェーズでは、オンライン上での技術の需要と供給のマッチング、コンサルティング・仲介、取引の統計・金額分析、財務・知的財産・技術移転の相談機能などが追加される予定です。
また、科学技術やイノベーションに関する各種データベースとも連携し、オンラインと対面の両方に対応する形でサービスが拡充されます。
この取引所は、今年11月に本格運用が開始される予定であり、ベトナムにおける科学技術制度の近代化と、経済モデルの転換を後押しする重要な一歩となります。