トー・ラム書記長は、プーチン大統領の指導の下でロシアが達成してきた発展を祝福し、今回の訪問が、両国の外交関係樹立75周年およびそれぞれの国の歴史的節目と重なる意義深いものであると述べました。両首脳は、新時代のベトナム・ロシア友好関係を象徴する具体的かつ象徴的なプロジェクトを行う必要があるという点で一致しました。
エネルギーや石油・ガス分野については、UNCLOS＝1982年国連海洋法条約を含む国際法を順守しつつ、両国企業による投資拡大と相互領域での活動促進を引き続き支援することで合意しました。また、科学技術、原子力、バイオテクノロジー、半導体産業、デジタルインフラ、情報分野において、実質的で効果的な連携を推進することでも一致しました。さらに、国防・安全保障・軍事技術分野でも協力を一層深め、非伝統的な安全保障、サイバーセキュリティ、ハイテク犯罪対策などへの連携の強化を図ることで合意しました。
この機に、ベトナムとロシアは包括的な戦略的パートナーシップの新たな発展段階に向けた主要方向に関する共同声明を発表しました。
会談後、トー・ラム書記長とプーチン大統領は、医療、観光、教育、文化など5つの分野の覚書、4件の協力協定とプログラム、地質調査およびベトナム大陸棚での石油・ガス開発に関する政府間協定を改正する2件の議定書、さらに他の重要な協力文書の署名式に立ち会いました。この中には、VOV＝ベトナムの声放送局とロシア連邦国家予算機関との間で交わされた、ロシア国立音楽放送センターにおける音楽・文化・教育番組の共同制作と放送に関する覚書も含まれます。
会談後の共同記者会見でプーチン大統領は、会談で双方の立場が高度に一致したと明らかにし、互いの独立と主権の尊重、内政不干渉の原則を確認し、国際の場で互いに支援していくと強調しました。また、ロシアとベトナムの包括的な戦略的パートナーシップをさらに深めていくことを確認しました。
トー・ラム書記長は、両国が新たな協力時代において特に重要視する課題として、経済・貿易における突破口の創出、クリーンエネルギー、裾野産業、循環型経済などの新たな分野での協力の強化を挙げました。さらに、教育・人材育成、労働、文化、観光といった分野でも一層の連携を図っていく意向を示しました。
(VOVWORLD)