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ベトナムとクウェート、関係を戦略的パートナーシップに格上げ

17日、クウェートを公式訪問のファム・ミン・チン首相はクウェートのアハマド・アブドゥッラー・アル・アハマド・アル・サバーハ首相と会談を行いました。

会談で、両首相は両国関係を戦略的パートナーシップに格上げすること、2030年までに両国間の取引総額を150億ドルに引き上げることで一致しました。

ベトナムは、クウェートに対し、ベトナムとGCC=湾岸協力会議とのFTA=自由貿易協定の交渉・署名を早期に推進し、ベトナムとクウェートとのCEPA=包括的経済連携協定の交渉を開始するよう提案しました。
双方は、ギーソン石油精製・石油化学プロジェクトの活動拡大を推進することを確認しました。また、ベトナムは、クウェートでのプロジェクトに石油・ガスサービスと質の高い人材を提供する用意があるとともに、ベトナムにおける石油製品の貯蔵・中継プロジェクトの建設など、いくつかの新規プロジェクトへの協力を拡大させることを明らかにしました。
クウェート首相は、クウェートの政府系投資基金やクウェートの投資家がベトナムで大規模かつ戦略的なプロジェクトを実施することを奨励し、ODA手続きの簡素化のためベトナムと協力することを約束しました。また、クウェートは、ベトナムでの農産物生産工場への投資研究を推進すると明らかにするとともに、両国間の航空輸送協定を早期に締結し、直行便の開設を検討するよう提案しました。
チン首相は、ベトナムがクウェートの投資基金や企業を歓迎し、あらゆる有利な条件を整えることを確認したほか、クウェートに対し、米を含む戦略的品目に関する長期的な枠組み合意の交渉、ベトナムにおけるハラル・エコシステムを支援するプロジェクトの実施、そしてクウェート国内にベトナム製品の中継用冷蔵倉庫を建設するための協力を提案しました。
また、両国は労働協力の促進、科学技術、デジタルトランスフォーメーション、イノベーション、サイバーセキュリティ、再生可能エネルギー、教育・訓練、観光、草の根外交といった新たな分野での協力拡大で一致しました。

両首相は、地域および国際的な多国間枠組みにおいて緊密に協力し、国際法および国連憲章を基礎に平和的手段による紛争解決という共通のビジョンを共有することで合意しました。

会談直後、両首相は、両国関係を戦略的パートナーシップに格上げする共同声明の署名式と、両国の省庁・機関間のいくつかの協力文書の署名に立ち会いました。

(VOVWORLD)


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