会議で演説に立ったロシアのプーチン大統領は、「世界は構造的な変化を目の当たりにしている。35年間にわたり発展してきたASEANとロシアの関係は、地域および世界の平和、安定、発展の維持に重要な貢献を果たしてきた」と評価したうえで、ロシアとして今後もASEANが主導する枠組みに積極的に参加し続ける意向を表明しました。
一方、ベトナムのレ・ミン・フン首相は演説の中で、「複雑で予測困難な情勢の変化に直面する中、ASEANとロシアは、より安定し、均衡が取れ、持続可能な環境を共に主体的に築いていく必要がある」と強調しました。また、ベトナムは国際法、国連憲章、および1982年の国連海洋法条約(UNCLOS)に基づき、紛争や対立を平和的に解決することを支持すると述べました。さらに、中東情勢をめぐるアメリカとイランの合意を歓迎する意向を示しました。
そのうえで、フン首相はASEANとロシアの関係を効果的かつ実質的に推進するための3つの大きな方向性を提示しました。 1つ目は、「ASEAN・ロシア首脳会議の定例化や、ASEAN議員会議(AIPA)とロシア議会との関係強化を通じた、関係の戦略的な格上げ」です。 2つ目は、「ロジスティクスや、市場アクセス、決済メカニズムにおける障壁を解消し、2035年までに双方の貿易額を450億ドルに引き上げる実質的な協力の深化」です。 3つ目は、「強靭性の向上であり、特にエネルギーを主要な協力の柱と位置づけることや、サイバー犯罪対策に関する『ハノイ条約』の履行に貢献すること」です。
会議の締めくくりに、ASEANとロシアの首脳らは、共同声明として「カザン宣言2026:多様性における結束・共に歩んだ35年」を採択したほか、エネルギー協力に関する共同声明、文化協力に関する共同声明、および2026年から2030年までの「ASEAN・ロシア作業計画」を承認しました。

[VOVWORLD]