発見

ビントゥイの旧家

カイザン水上マーケット、ニンキエウ港、バンラン鶴の庭とともに、タイド土地のビントゥイの古い家も多くの人に知られ、カントー市のブイフウギア通りにあり、フランス建築の特徴を持ち、古物、貴重な彫刻品が保存され、西南部の文化の特徴もある。
ビントゥイの旧家は「砂州の道」、「バクリエウ公子」などベトナムの多くの映画、特にフランスのJ. Annaud監督が作った「L’amant」(恋人)の映画の舞台にもなった。初代ズオン家はベトナムのドンタップ省のニャーマンからカントー省のビントゥイに引っ越した。ズオン家族はこの地区を開墾したと知られている。ズオン家族のビントゥイの旧家は1870年(ズオン家族の第3代目ごろ)から建設され、20年間かけて完成され、20世紀の初め、ズオン家族の手によって修復され、今はズオン家族の礼拝の場となっている。

両側に壁がないビントゥイ家の門
1870年で建設されたズオン家族のビントゥイの旧家
フランス建築の特徴を持つビン・トゥイの旧家の模様
ズオン家族の憩いの場所
18世紀から残っている石で作られた家の柱の足の跡

ビントゥイの旧家には5つの大きな部屋がある。基礎は高さが1メートル以上で御影石で築かれ。入り口の階段は放射状に2つあり石段は外に行くほど広くなっている。小さな部屋の天井は高く、調和の取れた模様、大小の窓、浮き彫りの天井などがある。すべては各2世紀の特徴を表わす。母家への道は4本ある。家の入り口は両側から斜めに作られた2つの階段は、放射状の形で4の段階のゴシック風の階段である。家の正面に面して5部屋があり、アール・ヌーボ風(20世紀の初めよく使われた修飾の一つ)の木の窓、葡萄の葉がデザインされた柱がある。床はフランスから運ばれたレンガで造られた。 

居間に置かれた真珠貝を貼り付けた作られた家具
古い丸テーブル
多くの古いものが残っている
中国の雲南省から運ばれた机と椅子
ルイ15世のフランスの応接セット
 
巧妙に彫刻された聖壇の幕
1870年、フランスから運ばれた洗面台

外見はフランスの特徴を、中はベトナムの特徴を持つ。陰陽の相称、右左、前後の並べ方については家主はとても重視する。家のゴルビーにおいて最初は聖壇が、次はベッド、机などが置かれた。
そのものは貴重な木で、全国の工芸家で福・禄・寿、龍・獅・亀・鳳凰などのテーマがある。家の庭の面積は6,000㎡で、中には、築山、花壇などがある。ビントゥイの古い家は東西に向いている。その前は道と川、水路がある。周りには果物が栽培されている。
1970年代において、3オンスもあればで良い家が買えた。しかし、家主は25オンスの価値に相当する家で買ってもビン・トゥイの家は売らなかった。

ビン・トゥイの古い家の最初の家主であるズオン・チャン・キ氏の写真

1910年ビン・トゥイの古い家が舞台であるフランスのJ. Annaud監督が作った「L’amant」(恋人)の映画のシーンの写真

ビン・トゥイ古い家の貴重な壷

祭壇の前に置かれる巧妙に彫刻された物

ズオン家族の子孫であるズオン・ミン・ヒエン氏

ビン・トゥイの古い家には、中国の雲南省からの机、椅子、ルイ15世のフランスの応接セット、18世紀のランプ、19世紀のランプ、572年の明王朝からの茶碗、皿などの貴重な物が残っている。ビン・トゥイ古い家のベトナムの最大の象牙は今サイゴンタオ・カム・ヴィエン博物館に保存されている。
2009年3月27日、この古い家はベトナムの文化・スポーツ・観光省に国家芸術建築遺産であると批准された。
文:グエン・オアン
撮影:ダン・キム・フオン

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