現地時間の26日午後、ベトナムのトー・ラム党書記長・国家主席が夫人と高級代表団を伴い、キューバ共和国を国賓として訪問しました。キューバのミゲル・ディアス＝カネル共産党第一書記・国家主席の主催で、首都ハバナの革命宮殿において厳かな歓迎式典が執り行われました。
式典では、両国の国歌が演奏され、国家元首に対する最高の儀礼をもって、トー・ラム書記長・国家主席一行を迎えました。
歓迎式典に続いて、両国首脳は代表団を率いて会談を行いました。会談では、両党の関係が二国間のあらゆる分野における戦略的基盤であることを確認しました。また、両党の委員会や諮問機関間の協力を強化すること、社会主義建設と党建設に関する経験や理論の交換を進めること、第6回両党理論セミナーを共同で開催すること、ホーチミンとフィデル・カストロの革命的ビジョンに関する第2回国際科学セミナーを開催することで合意しました。
経済面では、今後5年間で両国の貿易額を5億ドルに引き上げることを目指し、新たな協力方法を模索することで一致しました。また、キューバの投資誘致政策に沿って、ベトナム企業のキューバでの事業展開を支援することも確認されました。
さらに、国際舞台での相互支援も約束されました。
トー・ラム書記長・国家主席は、この訪問に際し、ベトナムからキューバへの支援として、キューバ国民への1万トンの米の寄贈、キューバ共産党中央委員会への500台のコンピューター贈呈、ベトナム労働総連盟からキューバ労働者センターへの贈り物、ベトナムの地方からキューバ国民への贈り物などを表明しました。
これに先立ち、トー・ラム書記長・国家主席夫妻とベトナム代表団が、ハバナ市中心部にあるキューバの国民的英雄ホセ・マルティの記念碑に花輪を捧げ、敬意を表しました。
(VOVWORLD)