20日、ファム・ミン・チン首相は、ベトナムを実務訪問中のヒューレット・パッカード社(HPエイチピー)のデジタルトランスフォーメーションおよびサプライチェーンを担当するアントワーヌ・コラン上級副社長と会見しました。
ヒューレット・パッカード社はコンピューターと電子計測機器の製造、販売を営んでいたアメリカの企業です。
会見で、チン首相は「ベトナム政府は、ベトナムで効果的にビジネスを展開できるように、アメリカの投資家を含む外国投資家にあらゆる好ましい条件を提示する用意がある」と強調しました。また、チン首相はHP社に対し、ハイテクや持続可能な開発、人工知能など協力の余地が大きい分野におけるベトナムへの投資を拡大するよう提案すると同時に、アメリカ側に対し、双方にとって適切な関税政策をとるようにとの表明しました。さらに、ベトナム国会および政府は企業や投資家が直面する課題を国際慣行に即して解決するための法律や決議を引き続き策定すると述べました。
一方、アントワーヌ・コラン氏は「ベトナムとアメリカが双方にとって関税に関する有利な解決策を見出せる」との確信を表明するとともに、「HPは常に交渉過程においてベトナムを支持支援する」と強調しました。また、同氏は、「ベトナムがHPにとって重要な市場である」と再確認し、「現在ベトナム国内で40社以上のサプライヤーと協力しており、今後ベトナムでの生産能力を20億〜30億米ドル規模に拡大したい」との意向を示しました。また、HPはベトナムおよび地域においてエコシステムとサプライチェーンを構築する戦略を持っており、今後はより迅速に投資を拡大し、技術移転やイノベーションの推進にも力を入れていくと表明しました。
(VOVWORLD)