25日午後、中国の天津市で開催中の世界経済フォーラムの第16回ニュー・チャンピオン年次総会に出席するとともに、中国実務訪問の枠内で、ファム・ミン・チン首相は、「アジアの世紀は試練に直面しているのか」をテーマにした討論セッションに出席しました。
討論セッションで、チン首相は、アジアが今後も発展し続け、成長し、そして世界経済における中核的・牽引的な役割をさらに果たしていくための十分な基盤と条件を備えているとの確信を示しました。力強く繁栄した持続可能なアジアの世紀を築くために、チン首相はアジアにとって戦略的意義を持つ『5つのパイオニア』を提案しました。それは科学技術やイノベーション、デジタルトランスフォーメーション(DX)、グリーントランジション(GX)における先導者となること、バリューチェーンの連結、経済連携、グローバルな統合における先導者となること、起業精神やイノベーション、企業発展の促進における先導者となること、文化・社会の連携強化や人間中心の政策・開発戦略における先導者となることです。
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「アジアは、平和・安定・協力・発展の環境の維持という目標の努力、国際関係における核心的な基本価値の保護において先駆者としての役割を果たしています。また、アジアは対話を主体的に進め、相違点を管理し、域内外での協力と連携を拡大しながら、多国間主義を重視し、国際法を尊重し、国際協力と連帯の精神を促進し、戦略的信頼を構築・強化することで、世界にとって真に信頼できる支柱となることを目指しています」
このプロセスを迅速化するために、チン首相は2つのイニシアチブを提案しました。1つ目は、「アジア・イノベーション・ネットワーク」の設立であり、研究機関や大学、企業の連携の強化におけるWEF世界経済フォーラムと中国の主導的な役割の発揮を目指します。2つ目は、「アジア・イノベーション・ポータル」の構築で、中小企業やスタートアップを実質的かつ効果的に支援するオンラインプラットフォームを提供することです。
さらに、チン首相は、「ベトナムがこれらの取り組みに積極的に参加する用意がある」と強調するとともに、世界経済フォーラム、中国および関係諸国に対し、これらのイニシアチブの実現に向けた賛同と支援を呼びかけました。
(VOVWORLD)