ベトナムのファム・ミン・チン首相は11日、ラオスで開催された第19回東アジアサミット(EAS)と第14回ASEAN・国連サミットに出席しました。
東アジアサミットでの発言で、チン首相はASEANとEASパートナー国間の対話促進と信頼醸成の重要性を強調しました。共通課題への協力、地域の安定と経済発展の促進、そして紛争回避の必要性を訴えました。また、ASEANの中心的役割への継続的な支持を求めるとともに、科学技術開発やイノベーション、デジタル化、環境保護、循環経済などの分野での協力強化を提案しました。
ASEAN・国連サミットでは、チン首相は、世界的課題に対するASEANと国連の連携強化を呼びかけ、特に持続可能な発展への貢献を強調しました。ベトナム東部海域(南シナ海)問題については、平和的解決と航行の自由の維持を訴え、ASEANの立場への支持を国連に要請しました。また、COC海上行動規範の早期策定の重要性も指摘しました。
同日、チン首相はASEAN首脳らとともに第44回と第45回ASEANサミットの閉会式に出席し、ラオスからマレーシアへのASEAN議長国の引き継ぎにも立ち会いました。
4日間の会議を通じ、チン首相率いるベトナム代表団は積極的に議論に参加しました。ASEAN共同体の発展に向けた新たな提案を行い、地域の平和と安定、持続可能な発展への貢献を示しました。
チン首相は11日夜、一連の会議を成功裏に終え、ラオスの首都ビエンチャンを後にしました。
(VOVWORLD)