7日、ハノイの政府庁舎でファム・ミン・チン首相は、全国63の地方行政府とオンラインで結んだ政府会議を主宰しました。
会議の冒頭で、チン首相は現在の経済状況について言及しました。世界情勢が不安定な中、国内では経済構造の課題が残り、さらに台風「ヤギ」による北部地域の被害も重なりました。しかし、政府や地方行政府の努力により、ベトナム経済は好調を維持しています。第3四半期の成長率は7.4%と、過去5年で2番目の高水準を記録しました。
年末までの目標達成に向けてチン首相は、世界の主要銀行が金融緩和に転じている今こそ、チャンスだと指摘し、次のように語りました。
(テープ)
「経済成長を加速させるには、三つの重要な施策があります。まず、国内市場の活性化と輸出市場の拡大です。次に、公共投資をさらに促進することです。そして、台風ヤギの被害からの迅速な復興に取り組むことです。同時に、経済成長の障害となる制度的な問題を解決する必要があります。特に重要なのは、国民や民間企業から効果的に資金を調達できる仕組みを整えることです」
計画投資省の報告によりますと、ベトナムの年初以来9ヶ月間の経済成長率は6.82%と、予想を上回る結果となりました。国際機関の評価も高く、IMF国際通貨基金とWB世界銀行は今年の成長率を6.1%と予測しています。ADBアジア開発銀行は6%、フィッチ・レーティングスは中期的に6〜7%の成長を見込んでいます。
(VOVWORLD)