ムオンホア渓谷は、サパの町から約8km離れたハウタオ集落にあります。この場所は、詩的で叙情的な自然に溶け込む壮大な棚田が多くの観光客を魅了します。天と地の白銀の露の真ん中に独特の見所として現れる渓谷は、季節毎に違った表情で訪れる人々の心を動かします。
ファンシーパンの麓近く、ムオンホア渓谷の隣に位置するサパの町は、古代の特徴と現代性が融合した外観を持っています。サパには121年の形成と発展の歴史があります。その旅の痕跡は歴史的な遺物として保存され、サパ石教会、タフィン修道院、そして今も残る古代フランスの家並みなど、多くの観光客を魅了するサパのハイライトとなっています。
1895年に建てられ、修復され、元の状態で保存されている石の教会。
撮影:ファム・バン
サパの祭りで踊る観光客と地元民。撮影:ファム・バン
サパはキン族とモン族、赤ザオ族、タイ族、サーフォー族などの少数民族が古くから住んでいる土地です。サパの各民族グループには独自の風俗、習慣、文化的特徴があるため、訪れた人にとってはいつも珍しく魅力的です。
サパではモン族が最も多く、人口の50%を占めています。現在、サパで非常に有名な観光地はモン族が多く住むカットカット村です。ここは長い歴史を持つ村で、現在では綿花の栽培や織物、伝統的な宝石作りなどの伝統工芸が保存されています。ここに来た観光客はモン族の日常生活を見学して学び、伝統的な衣装を作るのを直接目にしたり、タンコー、トウモロコシの酒、黒豆などの北西部の名物料理を楽しむことができます。
サパの民族の祭りは非常にユニークで、古代信仰の多くの要素が今でも色濃く残っています。祭りは通常、主に一つの村で早春に開催されます。しかし、ムオンホアでは地域全体または古代の村まで範囲が及ぶ祭りもあります。
サパで開催されたガウタオ祭りでのモン族の伝統的な踊り。
撮影:ファム・バン
サパの赤ザオ族の結婚式。
撮影:ホアン・ハー/ベトナムフォトジャーナル
サパの少数民族の文化的生活についての興味深い話は永遠に語り継がれているようです。なぜなら、今も多くの有形無形の文化的価値が人々によって保存されているからです。毎日、またすべての季節において、サパは様々な魅惑的な音階と音色を奏でる「シンフォニー」で、誰もが多くの観光客の訪れを待っています。
- 文:トン・ティエン
- 撮影:グエン・タン、ホアン・ハー、ファム・バン
- 訳者:ソン・タム・クエン
- デザイン:チャン・ニュン