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「民謡テンと琴ティンの全国フェスティバル」開幕

今回のフェスティバルには、14の省から約500人のアーティスト、職人らが参加しています。

13日夜、ベトナム北部ハザン省で、「テン」(Then)という民謡と、「ティン」(Tinh)という琴の全国フェスティバルが開幕しました。このフェスティバルが行われるのは今年で6回目です。

「テン」という民謡は、北部山岳地帯と中部高原地帯テイグエン地方に居住している少数民族のテイ(Tay)族、ヌン(Nung)族、タイ(Thai)族の代表的な民芸として知られていますが、「ティン」という琴は民謡テンを歌うときに一緒に演奏されるものです。

今回のフェスティバルには、14の省から約500人のアーティスト、職人らが参加しています。開幕式典で発言にたった文化・スポーツ・観光省のヴオン・ズイ・ビエン次官は、フェスティバルは民族性を讃えるものであると述べ、次のように語りました。

「このフェスティバルは、テイ族、ヌン族、タイ族の独特な伝統文化を紹介・PRするよいチャンスです。これは伝統文化の保存に対する国民の意識を高め、ベトナムの豊かな文化の発揮に貢献すると思います。また、フェスティバルを楽しむ人は、民謡テンと琴ティンを始め、ベトナムの伝統文化を体験する素晴らしいひと時を過ごすことができるでしょう。」

この機に、ベトナム観光総局は、ハザン省のドンヴァン高原の観光発展を目指す2025年までのマスタープランと2030年までのビジョンを公表しました。

13日と14日の両日行われた「民謡テンと琴ティンの第6回全国フェスティバル」の枠内で、テンとティンの披露のほか、テンとティンに関する展示会や、少数民族のラブ市場の再現、ハザン省の特産の紹介などが行われました。

なお、「テン」はテイ族の言葉で、「天」という意味で、いわゆる「天」と「地」の天です。この民謡は神様に豊作や幸福などを祈るもので、神様にお願いするための地上から天までの道のりを物語るのです。安定した天候を祈るほかに、長生きの長寿、男女の愛、幸福などを祈る内容もあります。
ソース:VOV

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