EU常駐ベトナム代表団団長のグエン・バン・タオ大使は、「疫病の影響を受けたものの、2020年末までの5カ月間にベトナムとEUとの貿易額は4.5%増となった。この数字は、高くないけれども、EUの2020年のGDP国内総生産がマイナス6.2%になった背景の中で、望ましい結果だった。さらに、2021年の第一四半期に、EUの経済がマイナス0.4%になったものの、ベトナムとEU間の貿易額は15%増加した。このことは、EVFTAの強い効果を示した」と明らかにしました。
タオ大使によりますと、ベトナムとEUの貿易関係の発展の余地が大きいです。EU加盟諸国は、毎年、域外諸国から1500億米ドル以上の農林水産物を輸入する需要がありますが、EU向けのベトナムのこれら品目の輸出額は50億米ドルにしか達していないという現状です。それに、税率0%を適用しているEVFTAからの優遇と調和のとれた貿易条件により、EU向けのベトナムの輸出額が増加すると期待されています。