席上、参加者らは、経験・情報交換や、医療能力と疫病予防対策能力の向上を目指す連携、ワクチン開発のための協力を強化することで一致しました。 また、外相らは、パンデミックによる影響を受ける相手国の国民を支援することや、各国国民の往来制限措置を緩和すること、各国国民間のいわゆる「往来回廊」の設置を検討するなどにも合意しました。
同時に、既存の協力体制の維持や、オーストラリアの経済支援と開発協力の活用、RCEP=東アジア地域包括的経済連携の早期締結なども主要議題となりました。この機に、オーストラリアは、ASEAN・オーストラリア医療安全保障とASEAN・オーストラリア政治・安全保障に関するイニシアティブや、ASEAN諸国の新型コロナウイルス予防対策への２億８０００万豪ドル相当の支援などを発表しました。
会議で、ベトナムはASEAN議長国として、ASEANとオーストラリアに対し、新型コロナの第2波に対する警戒心を高めるよう訴えるとともに、経済回復とオーストラリア在留ASEAN諸国の国民の権利保護を目指し、協力を強化するよう提案しました。
